ミニ・レビュー
フランス・バレエ音楽の父と言われるドリーブの代表作をアンセルメが指揮した往年の名盤。「コッペリア」のマズルカでは華々しく鳴るオケが痛快だ。優美さや繊細な味わいに寄りかからず、それぞれの場面ごとに生き生きとした躍動感をもたらす職人芸に感じ入る。
ガイドコメント
バレエ音楽の名手であったアンセルメの代表的録音のひとつ。ともに全曲盤からの抜粋で、このロマンティック・バレエの名作に親しむには格好のアルバムであり、時を経てもその価値はいささかも減じていない。
収録曲
ドリーブ:
01バレエ「コッペリア」〜
〈第1幕〉前奏曲-マズルカ/アンダンテ-ワルツ/チャルダーシュ(ハンガリーの踊り)/
〈第2幕〉情景と人形のワルツ/情景-ボレロ/ジーグ/時の踊り/祭りの踊り/ギャロップ-フィナーレ(抜粋)
02バレエ「シルヴィア」〜前奏曲 (狩りの女神)/間奏曲とゆるやかなワルツ/ピツィカート/バッカスの行列 (抜粋)
演奏
エルネスト・アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団