ミニ・レビュー
リヒター若き日(28歳)の録音である。腰の座った堂々たる表現で造形も彫りが深く緻密な解釈が目に見えるようだ。ジュネーヴのヴィクトリア・ホールのオルガンの、特に重低音のソノリティは圧巻。リヒターのバッハ解釈の原点を知る上でも重要なアルバムだけに必携必聴の一点である。
ガイドコメント
「トッカータとフーガ」をはじめ、バッハのオルガン作品を集めた一枚。指揮者・オルガン奏者として20世紀を代表するバッハ演奏の権威と評されるリヒターによる、荘厳な音色を堪能できる。
収録曲
J.S.バッハ:
01トッカータとフーガ ニ短調BWV565
02幻想曲とフーガ ト短調BWV542
03前奏曲とフーガ ホ短調BWV548
04コラール「目覚めよと呼ぶ声が聞こえ」BWV645
05パッサカリアとフーガ ハ短調BWV582