ミニ・レビュー
“世紀の共演”といわれるヴェルディの「エルナーニ」三重唱が聴きもの。サザーランドの代表的歌唱、同曲初体験のパヴァロッティ、オリジナルにはないホーン(MS)のパートなど、資料的にも価値がある熱唱。ほかにも「オテロ」や「イル・トロヴァトーレ」など全盛期の彼らの名唱が聴ける、まさに必聴盤として推せる。
ガイドコメント
リチャード・ボニング指揮、ニューヨーク・シティ・オペラ管弦楽団、4人の歌手陣による、ヴェルディ、ベッリーニ、ポンキエッリの歌劇作品の抜粋を収録(81年録音)。歌手陣の豪華な共演がライヴ録音で残されている。
収録曲
01歌劇「エルナーニ」〜孤独で惨めにさまよい歩き (ヴェルディ)
02歌劇「ノルマ」〜アダルジーザ…思い出よ (ベッリーニ)
03歌劇「ノルマ」〜不実者よ、怖れるな (ベッリーニ)
04歌劇「ジョコンダ」〜ここに小舟があります、さようなら (ポンキエッリ)
05歌劇「ジョコンダ」〜ああ、恐れないで (ポンキエッリ)
06歌劇「オテロ」〜もう夜も更けた (ヴェルディ)
07歌劇「イル・トロヴァトーレ」〜お母さん、眠らないの (ヴェルディ)
演奏
リチャード・ボニング指揮 ニューヨーク・シティ・オペラ管弦楽団 (1)〜(4)(6)(7)デイム・ジョーン・サザーランド(S) (1)〜(5)(7)マリリン・ホーン(MS) (1)(3)〜(7)ルチアーノ・パヴァロッティ(T) (7)ジェイク・ガードナー(BR)