ミニ・レビュー
東京藝大付属高を卒業後ポーランドで研鑽を積んだ中野の演奏は歌心にあふれるとともに、美しい音色が魅力。それを活かしてどこか“複雑”な印象のあるスクリャービンの作品の一つ一つの要素を丁寧に紐解いていく。特に難曲の第7番、第9番のソナタにおける明晰さは特筆すべきものがある。★
収録曲
スクリャービン:
01ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調op.6
02ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調op.19「幻想ソナタ」
03ピアノ・ソナタ第5番op.53
04ピアノ・ソナタ第7番op.64「白ミサ」
05ピアノ・ソナタ第9番op.68「黒ミサ」
06マズルカ嬰ハ短調op.3-6
07マズルカ ホ短調op.25-3
08アルバム・リーフop.45-1
09アルバム・リーフop.58