ミニ・レビュー
毎年恒例、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートについに巨匠指揮者ティーレマンが登場。毎年、選曲に個性が表われるが、今回は初登場曲5曲など、特にその色合いが濃い。充実解説がありがたい。2019年は“日墺友好150周年”、その意味合いを込めた「トランスアクツィオネン」も必聴。
ガイドコメント
ザルツブルク復活祭音楽総監督でもあるティーレマンが、ニューイヤー・コンサートに遅すぎるくらいの初登場。2019年のさまざまなアニヴァーサリーを意識し、テーマ性を加えた個性的なコンサートとなっている。
収録曲
[Disc 1]〈第1部〉
01シェーンフェルト行進曲op.422 (ツィーラー)
02ワルツ「トランスアクツィオネン」op.184 (ヨーゼフ・シュトラウス)
03妖精の踊り (ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)
04ポルカ・シュネル「特急ポルカ」op.311 (J.シュトラウス2世)
05ワルツ「北海の絵」op.390 (J.シュトラウス2世)
06ギャロップ (ポルカ・シュネル)「速達郵便で」op.259 (エドゥアルト・シュトラウス)
07喜歌劇「ジプシー男爵」序曲 (J.シュトラウス2世)
08ポルカ・フランセーズ「踊り子」op.227 (ヨーゼフ・シュトラウス)
09ワルツ「芸術家の生活」op.316 (J.シュトラウス2世)
10ポルカ・シュネル「インドの舞姫」op.351 (J.シュトラウス2世)
[Disc 2]
01ポルカ・フランセーズ「オペラ座の夜会」op.162 (エドゥアルト・シュトラウス)
02エヴァ・ワルツ (歌劇「騎士パースマーン」の動機による) (J.シュトラウス2世)
03歌劇「騎士パースマーン」〜チャールダーシュop.441 (J.シュトラウス2世)
04エジプト行進曲op.335 (J.シュトラウス2世)
05幕間のワルツ (ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)
06ポルカ・マズルカ「女性賛美」op.315 (J.シュトラウス2世)
07ワルツ「天体の音楽」op.235 (ヨーゼフ・シュトラウス)
08ポルカ・シュネル「突進」op.348 (J.シュトラウス2世)
09新年の挨拶
10ワルツ「美しく青きドナウ」op.314 (J.シュトラウス2世)
11ラデツキー行進曲op.228 (J.シュトラウス1世)
演奏
クリスティアン・ティーレマン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団