ミニ・レビュー
ずらりと並んだ往年の映画音楽。イタリアで研鑽を積んだ若い大音絵莉にとっては、むしろ“新しい”楽曲だったかもしれない。すべてに真摯に向き合い、自分の“歌”として、自然な表情で歌い切った。彼女の艶のある声も魅力だ。御園生のピアノも上々。次回は“本領発揮”のオペラ・アリアを聴きたい。
ガイドコメント
大音(おおと)絵莉のデビュー・アルバム。大音は東京芸大を卒業後、イタリアで研鑽を積み、日本ではいくつかのオペラで活躍する実力派だ。懐かしの欧米映画音楽を声楽で楽しむという、なかなか味わい深い一枚だ。
収録曲
01「タミーと独身者」〜タミー (英語)
02リリー・マルレーン (ドイツ語、日本語)
03「ライムライト」〜エターナリー (英語)
04「河は呼んでいる」〜河は呼んでいる (日本語)
05「ある愛の詩」〜ある愛の詩 (日本語)
06慕情「恋はすばらしきもの」 (英語)
07「黒いオルフェ」〜オルフェの歌 (日本語、フランス語)
08ロミオとジュリエット (英語)
09「帰らざる河」〜帰らざる河 (英語)
10「大砂塵」〜ジャニー・ギター (英語)
11「ティファニーで朝食を」〜ムーン・リヴァー (英語)
12「汚れなき悪戯」〜マルセリーノの歌 (日本語)
13ニュー・シネマ・パラダイス愛のテーマ (イタリア語)
14太陽がいっぱい (フランス語)
15ムーラン・ルージュの歌 (フランス語)
16ロシアより愛をこめて (英語)
17「ポーギーとベス」〜サマー・タイム (英語)
18「オズの魔法使い」〜オーヴァー・ザ・レインボー (英語)
19ゴッドファーザー〜愛のテーマ (イタリア語、日本語)
20「サウンド・オブ・ミュージック」〜エーデルワイス (英語、日本語)