ミニ・レビュー
オッテンザマーのDG録音第4作は自身の手になる編曲作を含むアルバム。《Blue Hour》〜北欧の夏、白夜の空だろうか。ヤンソンス=ベルリンpo.とのウェーバーが野暮に聴こえてしまうほどに、ユジャ・ワンとのコラボが秀逸! どこまでも破綻なしの美音で包み込む二つの楽器の調和は筆舌に尽くしがたい。★
ガイドコメント
“クラリネット界のプリンス”とも呼ばれるオッテンザマー。メンデルスゾーンの無言歌を中心に、ウェーバーの協奏曲やブラームスの間奏曲などを配した洒落た選曲だ。ヤンソンス率いるBPOやワンなど共演者も強力。
収録曲
01間奏曲イ長調op.118-2 (ブラームス/ポポフ編)
02クラリネット協奏曲第1番ヘ短調op.73 (ウェーバー)
03無言歌op.85-6 (メンデルスゾーン/オッテンザマー編)
04無言歌op.102-1 (メンデルスゾーン/オッテンザマー編)
05旋律のようにop.105-1 (ブラームス/オッテンザマー編)
06無言歌op.30-4 (メンデルスゾーン/オッテンザマー編)
07無言歌op.67-3 (メンデルスゾーン/オッテンザマー編)
08協奏的大二重奏曲変ホ長調op.48 (クラリネットとピアノのための) (ウェーバー)
09無言歌op.30-6 (メンデルスゾーン/オッテンザマー編)
10無言歌op.67-2 (メンデルスゾーン/オッテンザマー編)
11無言歌op.85-4 (メンデルスゾーン/オッテンザマー編)
演奏
アンドレアス・オッテンザマー(CL) (1)(3)〜(11)ユジャ・ワン(P) (2)マリス・ヤンソンス指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音
(1)(3)〜(11)2018.8 (2)2017.4