1931年生まれ、東京都出身。本名、奥村利夫。長唄の師匠・枡屋勝東治の次男として生まれた。兄は俳優の若山富三郎。六歳の頃から長唄と三味線を習い、54年に大映京都に入社。同年、市川雷蔵らと田坂勝彦監督『花の白虎隊』で映画デビューを飾る。当初は二枚目役を演じていたが目が出ず、60年の森一生監督『不知火検校』で悪役を演じたことから注目され、62年の『座頭市物語』で大ブレイク。大映を代表する大スターとなった。歌手としても絶大な人気を誇り、抜群の歌唱力で「サニー」他、多くの名唱を残している。97年に死去。