ミニ・レビュー
交響曲第3番の補筆完成版の日本初演など、尾高忠明にとってエルガーは重要なレパートリーだ。彼がN響との長い付き合いの中で積み上げたエルガーの演奏を集大成。むやみにスケール感を追うのではなく、作品の構造を丹念に描き出す誠実な音楽作り。その温かみのある響きからあふれ出す品格と魅力が心を打つ。
ガイドコメント
1971年にN響を振ってデビューして以降、国内外で活躍した尾高忠明によるエルガー作品集。BBCウェールズ響で首席指揮者を務めるなど、イギリス音楽に造詣が深い尾高ならではの見事な構成力を味わえる一枚。
収録曲
エルガー:
[Disc 1]
01交響曲第1番変イ長調op.55
02行進曲「威風堂々」第1番op.39-1
[Disc 2]
01交響曲第2番変ホ長調op.63
02序奏とアレグロop.47
[Disc 3]
01交響曲第3番ハ短調op.88 (ペイン補筆完成版)
02序曲「フロワッサール」op.19
録音
[1] (1) [2] (2)91.11 [1] (2)75.7 [2] (1)2009.5 [3] (1)20