“LOVE YOU LIVE TOUR 2003”のステージより、東京・名古屋・大阪にて収録されたライヴ盤。しかもタイトルの通りに、事前にファンからリクエストを募り、それに基づいた選曲が為されている。とても躍動感のある、ライヴの雰囲気が伝わってくる作品。★
4枚目。ビッグバンド・ジャズ風からラテン・ビート、ダイナミックなロック、繊細なバラード、ゴージャスなオーケストラまで、多様なアイディアを投入し、細部までよく練り込まれている。ハイ・トーンのヴォーカルも冴え渡り、完成度の高いポップス・アルバム。
8枚目のシングルはシンバルズ流のお洒落なスウィンギング・ポップス。ビッグバンドをバックに唄う土岐麻子のヴォーカルは、甘くて柔らかい砂糖菓子のよう。ホーリーなムードとジンワリとした温もりが伝わってくる、冬にぴったりのナンバーだ。
ドラムンベースやエレクトロ・ファンク風、ソウルフルなディスコ風、エレクトロニカなど、さまざまなアイディアを投入。そこに土岐麻子のハイ・トーンで美しいヴォーカルが入ることで、良質なポップスとして成立させている。全体に漂うドリーミーな空気が魅力。
ニュー・アルバム『sine』からの先行シングル。ジャケットやタイトル曲のプロモ・クリップからもわかるように、ドイッチェなボディ・ビート系とフィリーなディスコが2002年型にミックスされた4曲を収録。それでもポップス、という点に彼らの意志が。
ただただ大ハシャギすることに、外さない時代性と用意周到な作家性を持たせることに成功した、素晴らしき哉ファースト・アルバム。これ聴いてワクワクしない人は、地球上には生息してないでしょう。渋谷系の申し子たちは、こんなにも明るく逞しく進化しました。★
シンバルズのサード・マキシ、またしてもコレクターズ・古市コータローのお墨付きである。e.p.3部作の完結編となる作品で、ポップで色彩鮮やかな彼女たち独自のワールドはもちろん健在。口笛で始まるイントロはとびきりの“ウキウキ”サインだ。
キュート系ギター・ポップの期待の星、シンバルズが放つ3曲入りマキシ。アグレッシヴで勢いあり、みたいな宣伝文句とは裏腹に、ものすごーく心に優しいそよ風みたいな音がふわふわと流れていく。天気のいい日曜の午前11時に洗濯をしながら聴きたい感じ。
うっかりしてると聴き逃しちゃう、さざ波級の仕掛けがいっぱい。コレクターズのコータローも惚れた天真爛漫ニュー・カマー。このデビュー・マキシには童顔ポップスに不可欠のアナーキズムも常備。ほんの一瞬歪むギターの音に、ありったけの想像力を傾けよう。★
60'Sポップスの感覚も備えたギター・ポップ・バンド。という一言で括ってしまうのは勿体ないほど、フワフワ弾けたポップ感とシンプルながら心地よいギター・サウンド、そしてファニーな女性ヴォーカルのトライアングルが、心をウキウキさせてくれる良質作。