1942年6月26日生まれ、ブラジル・バイーア州サルヴァドール出身のミュージシャン。本名はジルベルト・パッソス・ジル・モレイラ。バイーア連邦大学在学中にジョアン・ジルベルトを聴き、ボサ・ノヴァを歌い始める。サンパウロに移り、67年にアルバム・デビュー。学生時代からの友人カエターノ・ヴェローゾらとトロピカリズモ運動を推進するが、当時の軍事政権から弾圧を受け、70年に英・ロンドンへ亡命。帰国後はアフリカ音楽の要素を導入、レゲエやディスコにも接近。90年代以降も円熟に磨きのかかった音楽を精力的に制作。88年に市議会議員、その後文科大臣を務めるなど政治家としても活躍。2018年にアルバム『OK OK OK』を発表。