HATANAKA RYOSUKE (ハタナカ・リョウスケ)
プロフィール
1922年2月12日、福岡生まれのバリトン歌手、指揮者。1943年、東京音楽学校(現芸大)声楽科卒業。宮廷歌手ヘルマン・ヴーハペニッヒに師事。1947年に第1回リサイタルを開く。翌年藤原歌劇団の「ドン・ジョヴァンニ」の日本初演に参加。その後もモーツァルト歌手として第一線に立ち、「魔笛」のパパゲーノ、「フィガロの結婚」のフィガロを初め、モーツァルトのオペラの本邦初演の主役のすべてを務めた。歌曲ではドイツ歌曲・日本歌曲に造詣が深く、日本歌曲のプログラムで全国縦断連続リサイタルを行い、啓蒙の役割を果たした。作曲の面では抒情的な歌曲作品が多く、『畑中良輔歌曲集』が出版されている。評論の面では34年にわたり朝日新聞の音楽評を書き続けた。また、後進の指導にも尽力し、弟子の多くの優れた声楽家が、日本はもとよりヨーロッパでも第一線の歌手として活躍している。日本演奏連盟理事、全日本合唱教育研究会会長、永年の日本音楽コンクール運営委員をはじめ多くの役職を務め、文部省の教育課程審議会の重責をも担ってきた。東京芸術大学名誉教授。2012年5月24日、肺炎のため90歳で死去。
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