1922年5月15日生まれ、徳島県出身の小説家／尼僧。出生名は三谷晴美。父の養子縁組により瀬戸内姓に改姓。東京女子大学卒業後、本格的に執筆を始め、三谷晴美や三谷佐知子の名で少女小説や童話を執筆。56年の『痛い靴』に続き、翌57年に『女子大生・曲愛玲』で文壇デビュー。63年の『夏の終り』で女流文学賞を受賞し、作家としての地位を確立。以降も恋愛小説などを次々と発表し、女性からの支持を獲得。73年に出家し“寂聴”を名乗る。ベストセラーの『寂聴 般若心経』や谷崎潤一郎賞受賞作『花に問え』など執筆の傍ら、尼僧として各地で講演を展開。TVほかメディア出演も多数。2021年11月9日に心不全のため京都市内の病院で死去。99歳没。