
10曲約55分収録というボリュームのEP。アルバム『Dance To You』からのカットとなるロマンティックでメロウな表題曲をはじめ、その曲に自身のヴォーカルを入れて“疑似デュエット”を試みたラブリーサマーちゃんのリミックス、それに爆音のライヴ音源など、濃厚な曲揃いで充実の内容。

95年から2000年まで、ミディ在籍時の音源をまとめた2枚組ベスト。全曲リマスタリングが施され、くっきりした明瞭な音質に生まれ変わった。1枚目は代表曲が並び、2枚目はレア音源が中心で、特に96年の公式デビュー・ライヴと2000年の解散ライヴがグッとくる。永遠にみずみずしいバンドだ。

アルバム・デビュー15周年記念日に放った10年ぶりで8作目の再編第1弾。お馴染みの三人のメンバーが生きてきた年月が染み込んだ音と歌は、以前よりも深くストレートな感情表現をたたえ、瑞々しくなっていることに驚く。曽我部恵一(vo,g)のプロデュースとミックスも功を奏した生々しい作りだ。

このアルバムを好きにならない人がいるのだろうか。ダークでクラウディだった『24時』から1年3ヵ月ぶりの6作目は、長いトンネルを抜けた時の目の眩むような光にあふれている。老若男女それぞれに甘酸っぱくホロ苦い気持ちを噛みしめずにはいられない一枚。★

ニュー・アルバム発売直前のマキシ盤……そんな位置づけでもあろうが、これはまさにアルバムが楽しみになってくる極上の前戯である。サニーデイによるロマンティックで甘いこんな胸きゅんの世界観って、本当とことん優しくて好き。泣けてきちゃいます。

久々の新曲。去年までのリリース・ラッシュが一段落した後だけに新鮮に聴こえたりするが、リズムや曲展開がややシンプルで大人っぽくなった以外は基本的な方向はこれまで通り。ちょっとグレイト3っぽい、とか書いたらまた怒られるかな?

アルバム『24時』の中で一番メロウで、優しいメロディを持つ曲がシングル・カット。“サニーデイ以降”と呼べるレトロ志向のバンドと本家との最大の違いは、やはりメロディの豊かさの差。やや落ちついてしまった感もあるが、やはり貴重なバンドだ。

5枚目の待望のフル・アルバム。10分以上もある大作(15)のような曲をはじめとして、随所に新しい試みがなされた意欲作だ。ビーチ・ボーイスやビートルズの内面にある病んだ部分と共通するものまで感じさせてしまう。これまでのファンがどう受けとめるか興味深い。

近頃は古き良き日本のロックを世に出す仕事にも精力的な曽我部氏率いるサニーデイ。ライヴで初めて耳にし、あまりにそれっぽい音作りに疑問を抱いた(1)よりは、何気なく心に染みてくる静かなる名曲(3)に軍配を上げたい。3曲入りでこの仕様・価格はお買い得。

プリミティヴな力強さ。アルバム『約束』も素晴らしかったが、この最新シングルはそれを上回るヴォルテージの高さだ。言葉の持つ映像性。演奏の骨太な肌触り。もはや“はっぴいえんどチルドレン”の一言で片付けられない世界に彼らは到達してしまった。

今年は怒涛の勢いでリリースを続ける、サニーデイ・サービスの4thアルバムは、バンド名がタイトルとなった。ネオ・アコースティック・サウンドがキラキラ弾け、ますます美しい世界を作り上げるようになった。バンドとしての風格も感じられる。

待望の新作は4曲入りのマキシ。通算4枚目となるアルバム『サニーデイ・サービス』に収録されるのは(1)だけで、あとはすべて未収録。タイトル曲よりも(2)のような曲にサニーデイならではの魅力を感じる。抑制された味わいのある表現が耳に残るシングルだ。

サニーデイのニュー・シングルは、ますますガレージっぽいルーズさが増している。そこに乗る詞のフォークっぽさもね。彼らが描く東京は、どことなく「生活の場として捉えていない場所における生活感」がただよう。そこに共感できるかどうかが分かれ目かも。

遂にブレイクしたカンのあるサニーデイの最新シングル。美しいメロディ・ライン、淡い水彩画で描写されたような切なく消え入りそうな歌の世界。やっぱ格が違います。ジャジーなソロ・サックスをフィーチャーした(2)でまた別世界が楽しめます。★

最高傑作の呼び声も高いサード・アルバム。感傷を恐れぬ素直な抒情性が胸に染みる。初期のニール・ヤングを想起させるひりひりした感触も心地好い。聴き手の感受性をテストする音楽でもあり、これをあざといと感じる輩もいるだろうが、裸の神経に触れる快感がある。

晩秋にリリースされた「夏」をタイトルにしたマキシ・シングル。延々と続くジャムを録音したような(3)(4)のURC~ベルウッドっぽさは、自分たちのやりたい音楽をつくる思いが最優先され、ビジネス的な制約のなかったあの時代へのオマージュのようだ。

一部作詞やヴォーカルの節回しに、はっぴいえんど時代の大滝詠一の淡ーい残像が。とはいえ90年代を生きるこの人たちのほうが、はるかにあてどなくて、可憐。いいメロディを書けそうな可能性は感じるので、あまりオタク的な演奏は避けたほうが得では。

うひゃー気持ちわりい。でも楽しい。でも居心地わりい。カユい所に手が届かないはっぴいえんどの孫バンドは、はっぴいえんど版ラットルズでマニア心くすぐるフレーズ続発。がメロディ・センスは英国っぽい。どうせなら裏ジャケもなんとかしてくれよ。

きたきたきた~っ! ぐっと充実の2nd ep。ポップな(1)、“語り”がいかがわしくっていい感じの(2)、女性とのデュエットもかわいい(3)、『ラヴ、ピース、フリーダム、ハピネス』を“内容のないメッセージ”として歌い上げる(4)。ウキウキ弾けちゃう冬の好盤。

「俺は渋谷系なんかじゃねえ!」とあやふやで勝手な定義にお怒りの諸氏も見られる昨今、“究極の渋谷系”との触れ込みは吉とでるか凶とでるか。現代っ子ならではのお気楽ラップ((2))をはじめ、床上10センチのところをふよふよ歩いているよなポップ感覚。