
約20年ぶりとなる10枚目のオリジナル・アルバム。オトナモードの高橋啓太や、兼松衆など新進気鋭のコンポーザーを起用して、2曲では自ら作詞も担当。優しさあふれる清んだ声で物語を紡ぐ丁寧な歌唱が印象的。彼女の声の魅力をあらためて実感できる。

「めぐり逢い」のスタジオ録音を含むライヴ・ベスト盤。デビュー曲「セーラー服と機関銃」をはじめ、数々の名曲が目白押しなわけだが、とにかくその歌唱力に圧倒される。年齢を重ねたことであふれる滋味もまた深く、心から歌の持つ素晴らしさを感じられるアルバムである。

歌手デビュー35周年の記念アルバムで、映画音楽のカヴァー集。透明感のある歌声で「ムーン・リバー」や「追憶」、「Cavatina」、そして古巣(?)角川映画から『犬神家の一族』と『野生の証明』のテーマ、そして「セーラー服と機関銃」(新録)といった名曲を聴かせる。ファンにはたまらない贈りもの。

歌手デビュー30周年の本人選曲&監修ベスト。新曲「僕の宝物」は曲が持つ穏和さが自身の心に通うのか、透明感に存在感を加えた不変のヴォーカルでしっとり聴かせる。フジ系『ごきげんよう』のサイコロ・トークBGM「ハードデイズ ラグ」など、意外な発見も。「セーラー服と機関銃」原曲収録も嬉しい。★

歌手デビュー30周年となる2011年に発表された、10年ぶりの新録シングル。自ら主演する映画『わさお』の主題歌で、作詞はKiroroの玉城千春。透明感のある伸びやかな歌に背筋がのびる思いがする。カップリングは映画のサントラをメドレーにしたインストゥルメンタル。

81年、自身が主演した同名映画の主題歌となった鮮烈なデビュー・シングル。作詞・来生えつこ、作曲・来生たかおのコンビによる歌謡ポップスで、星勝によるシンプルなアルペジオとドラムのアレンジが秀逸。カップリング曲「あたりまえの虹」は詩情的な小椋佳の詞が素晴らしい。

“恋愛中毒”と聞くとネガティヴなイメージだが、(1)では“痛いほど好き”という感情の代名詞になっている。静かな気持ちを少しずつ開け放っていくようなメロウなサウンドだ。(2)は中島みゆき作詞・曲。独特の毒のある言い回しを透明感のある声が緩和させている。

「探偵物語」以降のシングルを集めた2枚組ベスト。CDサイズながら、当時のジャケットの復刻版が歌詞カード替わりについているのはGOOD。本人の風貌の変遷がよくわかる。[2]になるとメロウな知らない曲ばっかでちょっと悲しいっス(泣)。

ネイチャー系特番の音楽でおなじみのS.E.N.S.に薬師丸ひろ子が客演。(4)(9)はTBS系21世紀プロジェクト、中国秘宝の旅『故宮大長征』のテーマ。薬師丸ひろ子の透明ヴォイスはスケールのデカいS.E.N.S.の音に合っている。ちょっと眠いけど。

私=森本レオ、王子=中島朋子、ばらの花=岸田今日子という豪華キャストで贈る音楽物語。(21)は作詞大貫妙子、作曲矢野顕子、歌は薬師丸ひろ子とこちらも豪華。服部隆之の音楽が挿入されるものの、95%は語り。もう少し音楽パートが多くてもいいと思う。

「ベストナウ2」なので2年前に出た「ベストナウ」とダブっている曲は半分のみ。ダブってない曲の中では上田知華の(6)と楠瀬誠志郎の(11)がいい曲です。(9)は清水信之のアレンジがマジにフィル・スペクター。過不足ないベストだけど歌詞カードだけは淋しい。

坂本龍一、大貫妙子、矢野顕子、KAN、大江千里など、総々たる作家陣を相手に、堂々と実にのびやかに歌っているのが印象的。歌謡曲は、完全分業の世界だから仕方ないかもしれないが、(6)など詞と曲のイメージが余りにちぐはぐで消化不良になりそう。

私=森本レオ、王子=中島朋子、ばらの花=岸田今日子という豪華キャストで贈る音楽物語。(21)は作詞大貫妙子、作曲矢野顕子、歌は薬師丸ひろ子とこちらも豪華。服部隆之の音楽が挿入されるものの、95%は語り。もう少し音楽パートが多くてもいいと思う。

『セーラー服と機関銃』以来、女優と歌手との二足の草鞋を履く薬師丸ひろ子の2枚組ベスト。筒美京平やユーミン、竹内まりや、大瀧詠一といった作家陣の豪華さもさることながら、彼女の表現者としての魅力も再確認。[1](6)は東芝EMIに移籍してからの再録曲。

阿久悠の短編小説集『恋人』の世界のいろいろな恋物語のワン・シーンを薬師丸ひろ子が歌っている。少女の頃からの素直な歌唱は変わっていない。その細い声を2重録音したりと工夫している。(6)のイントロでは物語のきっかけの会話に玉置浩二が登場。

バリバリの「角川っ子」であった薬師丸ひろ子が82年にリリースしたアイドルっぽい企画盤。今は三十路のひろ子嬢も当時は18歳。主演角川ムービーに名シーンと本人のモノローグでつづる青春のメモワール。『バラエティ』を愛読していた人は聴きましょう。

4曲入りのミニアルバム。だが、薬師丸の現在形を知る上ではてっとりばやく的確な選曲である。「時代」のくそまじめさがこんなにぴったりくる歌い手は今どき他にいるもんじゃないだろう。そうかと思えば竹内まりやの(2)(4)もとてもいいんだから困る。

ファンはどうしても買っておくべきアルバムですが、特にファンというのではない人でも十分に楽しめるイージー・リスニングとなっております。なにしろ編曲が萩田光雄ですから、ひろ子ちゃん(もうサンですね)の歌とは違った世界が広がっています。

薬師丸ひろ子の歌のインストゥルメンタル集で、井上鑑の編曲でなかなか上質な曲集になっていて、ひろ子ちゃんの顔を想い浮かべながら、あるいはイージーリスニングとして十分楽しめるものになっている。ために彼女のファンではなくても聴ける。

工藤静香と対照的に“励ましの構造”が希薄になってきたひろ子サマ。かといって前々作でほの見えた生身の柔らかさで押していくつもりでもどうもなさそうだし、どうするんでしょ、これから。アルバム作りとしては変わらぬ水準、保ってはいるんですが。

捨て身になれちゃう娘心のあまりのキュートさに胸つまる思い。楽曲が粒揃いなのは彼女の存在感との相乗効果でしょう。過剰な制作側の思い入れもなく、実におっとりとした空気がふっくらと全体をつつみこんでいる。きっちり“おとな”の作品です。

キレイな声した女優さんのアルバム、だけではそろそろ難しくなってた薬師丸サン。良い楽曲とスタッフに恵まれて、見事それをクリアしちゃった。中島みゆき、竹内まりや、尾崎亜美、吉田美奈子、EPO、大貫妙子と歌いこなしているのは、でもやっぱり本人の成長。

初のコンサート・ツアーを行なった薬師丸ひろ子のライヴ・アルバム。素直なソプラノ・ヴォーカルとは対照的な太い声のかけ声。品格といったものを感じさせるひろ子チャンに対して野暮ったい男のコたち。みんなひろ子が浮き立たせてしまう客の姿です。

実に贅沢な作詞・作曲家陣で構成されているのが、ひろ子のアルバムです。頑固なまでに素直なヴォーカルで、どんな曲でも唱歌にしてしまいかねない危険な魅力。そしてスターとしての輝きが彼女にはある。だからこそ、自分色に染めたくなって書くのかな?。

ソング・ライターにとって、薬師丸ひろ子ほど魅力的な素材としての歌手はいないようです。素直なソプラノ・ヴォイスは、役者としての彼女のように演技してくれる。これまでのスターの歌といった雰囲気は消え、あくまでシンガーとして出てきている。

「セーラー服と機関銃」以来のひろ子チャンのベスト・アルバムです。歌のなかの言葉がはっきりしている最近では珍しいうたい方をしているし、ひろ子チャンの声が不思議な魅力を持っています。子供のようでいて、女のところもある声がポイントです。

俳優さんのアルバムだと思っているとヤケドしてしまうほど凝りまくっているアルバムです。薬師丸ひろ子というヴォーカリストをどう生かすと考えたとき、こうなるってパターンその1です。作曲家を見ていくとすごい。中田喜直なんて巨匠までいるのです。

実に自然な歌い方をしているのにビックリするはず。女優ではなく、歌手としてはじめてのアルバムといった意味もあってか、オリジナル曲で構成されている。主演映画の主題歌のほか、竹内まりや書き下ろしの「元気を出して」などを収録。

角川事務所から独立した薬師丸ひろ子のオリジナル・アルバム。シングル・ヒット曲「あなた・もっと・知りたくて」は入っていない。これぞといった作詞・作曲者たちによる歌ばかりで、バラエティーに富んでいる内容です。つくりが実にうまいのです。

前作「Wの悲劇」で大人の役者への脱皮を試み成功を収めた薬師丸ひろ子。今回は天才女流小説家という難しい役所へ挑む。お相手は柴田恭兵。音楽を加藤和彦が担当し、主題歌「ステキな恋の忘れ方」をヒットさせた。澄んだ歌声に彼女のピュアな魅力がある。

東映洋画系正月作品「紳士同盟」のサントラ盤。出演作品厳選の薬師丸ひろ子が今回はだまし合いのコン・ゲームに挑戦。勿論主題歌も歌う。音楽担当は「それから」で各賞受賞の新鋭梅林茂。「それから」とは違った明るくリズム感溢れるサウンドを展開。