
結成15年を記念して、“夏”と“ダンサブルな楽曲”をテーマに作り上げた躍動感あふれるアルバム。「夏だ!!!パーティー」など屈託なく明るいサウンドが多いが、笑顔の裏にある悲しみを歌った「さよならまたね」「スマイル」など、どの曲も歌詞が深い。楽しみながらもぐっと心に沁みる一枚。

沖縄出身のHYによるバラード・ベスト集。もともとミクスチャー要素も多いバンドである一方で、鍵盤の仲宗根 泉は自身の経験も反映させたラブ・バラードの名ソングライターでもある。彼女の詩集からの2曲も含め合計12曲。同性ならグッとくる表現と歌心に癒され、また詞に共感もできるはず。

新レーベル設立後リリースされた9枚目のアルバムに、ライヴ音源や「帰る場所」の中国語ver.を追加収録したスペシャル盤。メッセージ・ソングとしてブレない健全さが際立つのは、彼らの目指すビジョンが明確だから。実直なローカル性と感情あふれてやまない音楽性が、みずみずしく融合した作品。

結成13年を経て、満を持してリリースされたベスト盤。沖縄出身だけあって、爽快感と雄大さが彼らの醍醐味だということをあらためて実感。沖縄民謡のフレーズを取り入れたり、ストリングスを交えたりとアレンジにも趣向をこらし、聴き手を飽きさせない。DVDも付属しているのでファン必携のアイテムだ。

沖縄から世界へ向けて音楽を発信するバンド、HYがメジャーで自身のレーベルを設立。その第一弾となったのが本作。メンバーのやりたいことを自由に形にした結果、バンド感の高さを取り戻した。それと同時に、バンドの持つ普遍的なポップ感、多くの人に響く歌心を各曲で貫く。

沖縄在住5人組の約2年ぶりとなる7枚目。爽快なメロディの開放感あふれるポップ・チューン「ガジュマルビート」を筆頭に、男女掛け合いヴォーカルやアグレッシブなラップ、三線を取り入れたロックなど、多様なスタイルの粒ぞろいな曲で一気に聴かせている。陽性パワーが眩しい。

80年代から続く沖縄最大のロック・フェスに出演した、2010年夏のHYの充実ぶりを記録した貴重なライヴ盤。地元ならではのリラックスした演奏、エイサーとの共演、MCも含めた完全収録が嬉しい。未発表新曲「サヨナラ彼女」「たった一言」を加え、ひょっとしてオリジナル以上にHYの人間性と音楽性がわかる一枚。

結成10周年を超えて、新たな旅立ちを宣言する通算6枚目。人に用意されたものではなく自分を信じてレールをひいてゆけ、と歌う「レール」が象徴する意欲的な歌詞に加え、大人びたジャズやアコースティックの要素、そして沖縄民謡にゴスペルを合わせた「時をこえ」など、サウンド面での成長も顕著だ。

映画×連続ドラマ『赤い糸』主題歌となる屈指の好バラード「366日」を含むアルバムの期間限定特殊パッケージ仕様盤で、同曲のPVに加え、2008年の全国ツアー“HY PACHINAI×32 BAMMICASUNDOH TOUR'08”のライヴ映像から10曲をセレクト収録した豪華DVD付き。

にぎやかなホーン・アレンジの「散歩に行こう」で幕を開ける5枚目のアルバムは、デビュー以来洗練度を増してきた彼らのポップ・センスが、何も恐れず、何にも遠慮をせず、のびのびと解放された会心の一枚となった。やさしくあったかいメロディが胸にしみる。

沖縄発の人気バンドの4枚目のアルバムは、“信頼”というテーマを掲げたじっくり聴かせるメロディアスな歌の宝庫。ミクスチャー的な文脈で語られたこともあったが、むしろ往年の歌謡曲、歌ものロックや王道ポップスの正統な担い手と見るべきだろう。すがすがしい。

ファースト・アルバムの期間限定盤。ブックレット内の写真を2005年の姿で再撮影したり、エンハンストの映像部分で結成当時と2004年の姿を対比させるなど、成長の軌跡が楽しめる一方、音を彩る初期衝動と牧歌的な雰囲気には何ものにも取り替えがきかない輝きがある。

ミディアム〜スロウなテンポの楽曲を中心とすることで、このバンドが持つ“歌の力”を浮かび上がらせることに成功したサード・アルバム。バンドの成功がもたらした内的葛藤、沖縄に対する深い愛情などをテーマにした歌詞と暖かい空気に満ちたメロディが胸を打つ。

生身の人間なら、きっと何かを感じるメロ、サウンド、世界観のダイナミズム。沖縄出身のノンプロ・バンドにして、今や全国的な人気を誇る6人による初のフル・アルバムは、パンク、ヒップホップ、ロック、ポップスを網羅しつつ、体の芯に圧倒的な気持ちよさを浸透させる。★

まっすぐなメロディが時に強く時に穏やかに胸を打つ。沖縄出身の5人組で、紅一点の歌姫にやんちゃなヴォーカル、ドラムも叩くラッパー(逆か)など個性豊かなニューカマーだ。RIZEやDragon Ashよりも大らかなタイム感が大きな強みだ。毎日歌ってます。★