映画『雪の華』のサントラ盤。一つの楽曲が複数のアレンジを経て劇中に登場する様子は、登場人物たちの心情を表現しているようだ。葉加瀬太郎と弦楽アンサンブルによる「雪の華」２ヴァージョンや、映画のモチーフとなった中島美嘉の2003年シングル・ヴァージョンも堪能できる濃密な一枚。
学生時代のバンド仲間が結成したオールスター・バンド、７年ぶりの第４弾。抑制のきいた上質のアンサンブルにポップ・フィールを程よくちりばめ、大人のための洗練されたクロスオーヴァー集を完成。このキモチ良さ、音楽のおいしいツボを知り尽くした３人ならでは。
人気絶頂の日本人ヴァイオリ二スト３人のベスト盤、嬉しい第２弾。ボサ・ノヴァ風の「タイス」に始まり、どの曲も通常のクラシック・スタイルではなく、他ジャンルの音楽のテイストでアレンジ。選曲の幅が広く、最初から最後まで聴き手を惹きつけてやまない、これぞ最強のBGM。
デビュー20年のキャリアを振り返るベスト盤。クライズラー＆カンパニー時代のラストを飾る名作「To Love You More」と、人気曲「Etupirka」を新録音で収録している。こちら通常盤には、豪華なステージの様子を楽しめるライヴDVDが付くが、構成がまったく異なる30曲入り限定盤のほうが“本命ベスト”の印象。
葉加瀬太郎のヴァイオリンの音色が印象的なオープニング曲「ひまわり」や「あかりのテーマ 絆」などを収録。その葉加瀬とバンドネオン奏者の啼鵬の二人による音楽集であるサントラだ。きらきらと輝く清々しい響きが気持ちよく、励まされている気分にさせ、いかにも連続テレビ小説といったサウンドとなっている。
デビュー20周年記念アルバム。生誕200年のショパンやシューマンの曲とオリジナル曲11曲で構成。フュージョン・サウンドや疾走するヴァイオリンといったスピード感の「Girls Talk」、しっとりとした「The Cozy Bench」、アイリッシュというかカントリー色も感じる「One pint of Love」など、葉加瀬のキャリアと音楽の幅を実感させ、なんとも多彩。
美白美容液のＣＭに使われた「A Letter From The Island」、アレンジが楽しい「ワルツ第14番ホ短調」、古澤巌による３トラックを除けば、一般的なショパン・ベストということになる。が、こうしてポップなアンサンブルでの演奏と並べることで、かえってピアノ独奏というスタイルの特異さが際立つ印象を受けるのは面白い。
豪華な顔ぶれのゲスト＝それぞれの曲の作曲者(「エトピリカ」は自作)というゴージャスな企画。相手のスタイルに応じた多彩な編成が楽しい。タンゴ・バンドの「リベルタンゴ」、オーケストラの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ〜デボラのテーマ〜」を頂点として10曲目以降パーソナルなムードになっていき、最後の名曲「放課後の音楽室」でリラックス気分にたどり着く流れが、実にニクいのだ。
ロンドンに拠点を移し、クラシック音楽にあらためて正面から向き合ったという葉加瀬太郎の新境地を示す一枚。ヴィヴァルディ風アレンジの「春をどうぞ」や、エルガーの「威風堂々」をサビに使った「栄光への道」などの自作が収録曲の約半分を占め、“葉加瀬流クラシック”をダイナミックに体現する。
おなじみ「情熱大陸」の2007年ヴァージョンは、布袋寅泰の手によりファンク＆ロックなテイストに。哀愁あふれるラテン・タッチの「約束の街」はJazztronikの野崎良太がプロデュース。鳥山雄司とのコラボレーションから生まれたラストの「交響詩“希望”」は、10年のソロ活動を物語る集大成的ナンバー。
20年間のベスト選集でありながら、全曲がヴァイオリンとピアノだけのシンプルな編成にリアレンジされているところがミソ。元アレンジの豪華さから一転、親密な雰囲気を醸しだしている。さらに楽譜との連動企画になっており、［2］は練習に使えるカラ・ピアノ。
お手本はグラッペリ&メニューインのスタンダード・アルバム。しかしこの二人の場合、同門だけあって、二人とも根っこが共通、しかもスウィンギー。鷺巣詩郎のアレンジも文句なくいい。「誰も寝てはならぬ」が元ネタの(8)など鳥肌モノ。生音っぽい録音もグッド。★
「モーツァルトがライヴを行なうとしたら?」という仮定の下、葉加瀬太郎が選曲したベスト盤。名門チェコ・フィルの演奏をメインに、クラリネットが主旋律を奏でる(6)や、自身のヴァイオリンによる(10)なども盛り込む。プラハでの作曲家の足跡を辿るDVDも充実。
『ファイナルファンタジー�将供戮離瓮ぅ鵝Ε織ぅ肇襦�５楽章構成の交響詩といっても、わずか10分ほどの小品で、葉加瀬のソロがオーケストラをバックに爽快に飛翔する３〜５楽章がイチオシ。ゲーマーでなくても楽しめる心地良いインスト曲だが、収録時間が短すぎ（涙）。
臆面もなくすばらしいタイトルを付けたものだ。とはいえ、そこにはブラームス、ジョビン、モリコーネを自分のアイドルだと公言してはばからない葉加瀬の本質がありのままに現れる。これはそんな愛の楽器が室内楽的な空間のなかでもっとも輝いた記録だ。
アニメの名作『銀河鉄道999』の新TVシリーズの音楽は、クラシック、エンニオ・モリコーネなど映画音楽からピンク・フロイドなどロックまで、さまざまな音の要素のタペストリー、過去の遺産の再構築、鮮やかな発想……、と力業の大作。物語性を大切にした展開で、観賞用にも◎。
ボーダーレスな活動をしている人だが、こういうアルバムを聴くと、やはりルーツはクラシックの人だなと納得する。アルバム一枚をひとつの作品として聴くためのお膳立てがしっかりしていて、思わずソファと高級オーディオ、という気分にさせられてしまうのだ。
2003年末に放映されたTVドラマ『流転の王妃・最後の皇弟』のイメージ・ソング。映画はまだしも、TVの場合は放映後は主題歌やイメージ・ソングは忘れられがちだがもちろん楽曲に何の罪もない。“満州帝国と大日本帝国”の間に咲いた恋を大きなスケールで唄い上げている。
鳥山雄司との共同プロデュース作品で、ヴォーカルも織り交ぜながら哀調漂うサウンドを聴かせる。『世界遺産』のテーマのヴァイオリン・ヴァージョンかと思わせる情感のこもった「アナザー・スカイ」(ANAのCM曲)をはじめ、滑空するかのような心地で楽しめる。
陽性のプレイヤーだなぁ。(1)で、旋律の持つ湿り気が、田園風の明るさに変貌してしまうあたり、彼らしいと思う。新アレンジの(11)もいい感じ。全体に気持ち良いラフネスに貫かれており、ホントか嘘か知らないが、酔っぱらっての一発取りトラックまであるぞ。
お茶の間をお洒落な空間に変えたヴァイオリニストのベスト。水のように自然に体と心に浸透する音色の美しさもさることながら、国境もジャンルも超越した引き出しの多さに驚嘆。バーシアやクレモンティーヌとの共演曲もいい。幸せ気分いっぱいになる作品。
姜の二胡とのデュエット、バーシアとのサンバ・セッションなど、国境もジャンルも超えた7組の女性アーティストを迎えたアルバム。切なく気怠いヴォーカルと意外性に富んだ美しい旋律、官能的な演奏に酔いしれ、ジワジワッと興奮させられてしまうはず。★
才人という呼び方が実にしっくりする葉加瀬太郎。まさに彼ならではの軽快なフィーリングが息づくシングル・アルバムだ。ゲストに迎えたのはバーシア。心地よいリズム感に乗せたライト・フィーリングのサンバ・ヴォーカルが、夏の休日にフィットする。
江戸情緒と人情話に主眼を置いた時代劇はTVでは異色だが、音楽が葉加瀬太郎、しかもラテン系サウンドで統一したあたりはかなり異色だ。『未来世紀ブラジル』でおなじみ、ボサ・ノヴァの名曲(2)(6)(ソロ・アルバムからの再録)を時代劇で使うアイディアも面白い。
大地を揺るがすアフリカン・ビートの響きや叫びをベースに、ラテン、ジャズ、クラシックなど世界中の音とメロディが奏でられるワールド・ミュージック。葉加瀬のヴァイオリンは激しく甘く切なく美しい。マイク・ベンのプロデュースで全米リリースも決定。
最近はすっかりニュー・ミュージック畑の人となってしまったTOSHIが、元クライズラー・カンパニーの葉加瀬太郎とコラボレーション。生音重視のサウンドだが、なかにはサンバ・テイストまで盛り込んでたりと、元X JAPANの面影はまったくない。
かの香織のヴァーカルの(1)、アート・リンゼイのプロデュースでテリー・ローチェスが歌う(2)、そして(1)も担当したガイ・コールド・ジェラルドによるリミックスの(3)とお馴染みの名曲が3種類の味で楽しめる。料理人の手腕によってこんなにも味が変わるのか。
クライズラー&カンパニー解散を経たアート・リンゼイ・プロデュースによる初のソロ・アルバム。ニューヨークを経由したブラジルのグルーヴに葉加瀬のクラシックの呼吸を持つヴァイオリンが乗ることによる、新しい世界が見えてきそうな予感に満ちた作品。
![[インタビュー] 大好きな街、小田原への愛を込めた「O・DA・WA・LOVE」配信リリース emily hashimoto](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1793.jpg)
![[インタビュー] ギターミューズRei デビュー10周年 初のベスト・アルバム発売](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1788.jpg)
![[インタビュー] 突然、しゃっくりのように曲作りが止まらなくなった… 実力派歌手が初のアルバムを発表 高遠彩子](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1792.jpg)
![[インタビュー] ふたたび脚光を浴びる作曲家の新作は、フル・オーケストラによるインスト・アルバム 日向敏文](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1791.jpg)
![[特集] 「柚木麻子と朝井リョウとでか美ちゃんの流れる雲に飛び乗ってハロプロを見てみたい」アフタートーク](https://www.cdjournal.com/image/feature/top/feature849.jpg)
![[インタビュー] アーバンで洗練されたグルーヴを鳴らす注目の6人組バンド BESPER](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1787.jpg)
![[インタビュー] 徹底的に音にこだわった ロックとオーケストラの完全なる“融合” GACKT](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1789.jpg)
![[インタビュー] イベント〈The Night Unthreads 〜360° floor live〜〉にも出演 00年サウンド再来、CLW](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1790.jpg)
![[インタビュー] プロデューサー藤井隆が語る 麒麟・川島明のファースト・アルバム！](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1786.jpg)
![[インタビュー] スーパープレイヤーぞろいのブラス・アンサンブルが、満を持して発表するバロック名曲集 ARK BRASS](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1785.jpg)
![[インタビュー] 「私が歌う意味」 自らが選曲したディズニー・ソングで歌手デビュー 檀れい](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1784.jpg)
![[インタビュー] 突如あらわれた驚異の才能！ 10代の集大成となる1stフル・アルバム Meg Bonus](https://www.cdjournal.com/image/interview/top/interview1783.jpg)
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
![葉加瀬太郎 / THE BEST OF TARO HAKASE [CD+DVD]](https://www.cdjournal.com/image/jacket/100/411106/4111060530.jpg "葉加瀬太郎 / THE BEST OF TARO HAKASE [CD+DVD]")
![ザ・ベスト・オブ・ショパン SELECTED BY 葉加瀬太郎 [2CD]](https://www.cdjournal.com/image/jacket/100/410912/4109120985.jpg "ザ・ベスト・オブ・ショパン SELECTED BY 葉加瀬太郎 [2CD]")
![葉加瀬太郎 / スウィート・メロディーズ〜TARO plays HAKASE〜 [2CD]](https://www.cdjournal.com/image/jacket/100/410607/4106070519.jpg "葉加瀬太郎 / スウィート・メロディーズ〜TARO plays HAKASE〜 [2CD]")
![ザ・ベスト・オブ・モーツァルト selected by 葉加瀬太郎 [CD+DVD]](https://www.cdjournal.com/image/jacket/100/410603/4106030749.jpg "ザ・ベスト・オブ・モーツァルト selected by 葉加瀬太郎 [CD+DVD]")
![葉加瀬太郎meets松本零士 / デア・ヴンダー [2CD] [CCCD] [廃盤]](https://www.cdjournal.com/image/jacket/100/410409/4104090755.jpg "葉加瀬太郎meets松本零士 / デア・ヴンダー [2CD] [CCCD] [廃盤]")
