ミニ・レビュー
スメタナは43年の録音で、20代の若さで首席指揮者の任にあったクーベリックの高い手腕と瑞々しい感性を伝えるもの。スークの作品は48年の亡命直前の録音で、こちらは愛国的な作品に託し、当時の心境を訴えかけるような迫真の指揮が聴きものである。
収録曲
スメタナ:
01交響詩「リチャード3世」op.11
02同「ワレンシュタインの陣営」op.14
03同「ハーコン・ヤルル」op.16
スーク:
04チェコの古いコラール「聖ヴァーツラフ」による瞑想曲op.35a
05死せる勝利者の伝説〜大オーケストラのための祝典曲op.35b
06新しい生へ向けて〜ソコル祝典行進曲op.35c
演奏
ラファエル・クーベリック指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団