ミニ・レビュー
才智はあってもそれが報われるアーティストの少ない中、彼らほどアヴァンギャルドな精神を歪めずにセールスを伸ばし続けるバンドも少ないだろう。新作がここまでプロフェッショナルな領域を保ちつつ、ポップスとして十分成立していること自体が革新的。
ガイドコメント
いきなりの2枚組だったデビュー盤から歴史的名盤と呼んでさしつかえないであろう『風の歌〜』まで、現在のソロ・ユニット状態以前のオリジナル・ラヴの東芝在籍時作品6枚が“音蔵”シリーズで登場。
収録曲
01The Rover
4thアルバム『風の歌を聴け』のオープニングを飾る王道ファンク・チューン。パワフルな女性コーラスや重厚なブラス、ベースとシンセのタイトなユニゾンなど、聴きどころ満載。イントロから次第に盛り上がり、終盤で最高潮に達するまで、田島のヴォーカルもセクシーな歌い回しやファルセットなど、さまざまな表情をみせる。
02It's a Wonderful World
03The Best Day of My Life
4thアルバム『風の歌を聴け』収録のミディアム・ラテン・ナンバー。パーカッション主体のイントロから次第に各パートが加わるダイナミックな構成で、女性コーラスや生ストリングス、ホーン・セクションなど、多彩なゲスト・ミュージシャンが参加。気の利いたティンバレス・ソロやトロンボーン・ソロも聴きどころ。
04二つの手のように
05フィエスタ
06心 (album mix)
07時差を駆ける想い
08Two Vibrations
09Sleepin' Beauty
10朝日のあたる道 (album mix)