ガイドコメント
キリンジ自らの監修によるワーナー在籍時代のシングル・コレクション。アルバムに収録されているファンに人気の高い作品も選曲されるなど、キリンジ入門用に最適のアイテム。
収録曲
[Disc 1]
01風を撃て (original ver.)
02冬のオルカ (original ver.)
03双子座グラフィティ
弟・泰行の作。ブラスも洒脱なこのポップ・ナンバーは、ベース・ラインがウイングス「心のラヴ・ソング」風。ほのかに甘酸っぱいメロディに、やけに複雑なハンド・クラップと、魅力を挙げたらきりがない名曲。
04雨を見くびるな
兄・高樹の作。抽象的な言い回しの中に淫靡な情景を刷り込んだ、兄お得意のアダルティ路線のナンバーだ。意味深な歌詞とメロディで、苦味を感じさせるキリンジ魔術も冴えわたる。ジョージ・ハリスンを思わせる柔和なギターにしみじみ。
05牡牛座ラプソディ
兄・高樹の作。単一コードが牽引する冒頭から、ラテン調ドゥービー・ブラザーズのようなアレンジへと転じる、軽やかかつどっしりとした人気曲。兄弟の掛け合いも楽しい歌詞は、“ベリィロールで大見得”などのフレーズが秀逸。
06アルカディア
弟・泰行の作。アルカディアつながりか、兄曰く「松本零士的な男気がある」ナンバー。ドラマティックな曲調は、荒野をひとり彷徨うような哀愁ムードたっぷり。フルートを効果的に配したアレンジが絶品すぎる。
07グッデイ・グッバイ
作詞は弟・泰行、作曲は兄弟初の共同制作によるもの。過ぎた恋から立ち直るよう、独特の言い回しで応援する歌詞に、弾んだ調子の楽器たちも賛同。少し後ろ向き加減での前進、そんなひねりも感じさせるメロディアスなナンバーだ。
08君の胸に抱かれたい
兄・高樹の作。彼らにしてはかなり直球な内容のラブ・ソングに思えるが、タイトルが“抱きたい”ではなく“抱かれたい”と受け身なところに兄の甘え上手な一面が!? 音色も豊富なトラックが恋する歓喜を見事に代弁する。
09エイリアンズ
弟・泰行の作。夜の町を歩くワケあり男女を描いたラブ・バラード。ニック・デカロを思わせる弟のファルセットを、兄がハモリで絶妙にサポート。シンプルながらツボを心得たアレンジが、落ち着いた曲調に深みを。
10雨は毛布のように
スコールのような雨の中、傘もささずに濡れていきたい。そんな気分にさせる梅雨から初夏の季節にはぴったり。爽やかな中に甘美な毒を孕んだキリンジならではの極上ポップ・チューン。
11太陽とヴィーナス
弟・泰行の作。バーナード・パーディーを思わせるドラミングなど、スティーリー・ダンさながらのアーバン・ポップスが展開。ギター、ホーン、ドラムスと、全パートに見せ場があり、繰り返し聴くたびに新しい魅力が発見できる。
12Drifter
兄・高樹の作。美しいストリングスが活躍するバラード・ナンバーで、メロディもアレンジもスタンダード・ナンバー級の完成度だ。しみじみとさせる哀愁に加え、歌詞とサウンドに力強さが備わっている。
13ムラサキ☆サンセット
土埃の道をドライブしているような、オールド・アメリカンなトレーラー・ロック。キリンジお得意のひねくれたポップ・センスもキラリと光る、まったく新しいタイプの人生讃歌だ。
14鋼鉄の馬
弟・泰行の作。ラップ・スティール・ギターを使ったカントリー・サウンドで、脳裏をよぎるのはバーズの影。でありながら、歌詞の冒頭では“遠いサハラの〜”と歌ってみせる言語感覚の卓抜さ。軽妙なコーラスも耳に残る秀逸なナンバーだ。
15さよならデイジーチェイン
[Disc 2]〈DVD〉
01雨は毛布のように
スコールのような雨の中、傘もささずに濡れていきたい。そんな気分にさせる梅雨から初夏の季節にはぴったり。爽やかな中に甘美な毒を孕んだキリンジならではの極上ポップ・チューン。
02Drifter
兄・高樹の作。美しいストリングスが活躍するバラード・ナンバーで、メロディもアレンジもスタンダード・ナンバー級の完成度だ。しみじみとさせる哀愁に加え、歌詞とサウンドに力強さが備わっている。
03ムラサキ☆サンセット
土埃の道をドライブしているような、オールド・アメリカンなトレーラー・ロック。キリンジお得意のひねくれたポップ・センスもキラリと光る、まったく新しいタイプの人生讃歌だ。
04鋼鉄の馬
弟・泰行の作。ラップ・スティール・ギターを使ったカントリー・サウンドで、脳裏をよぎるのはバーズの影。でありながら、歌詞の冒頭では“遠いサハラの〜”と歌ってみせる言語感覚の卓抜さ。軽妙なコーラスも耳に残る秀逸なナンバーだ。