ミニ・レビュー
松本で収録された「管弦楽のための協奏曲」におけるライヴとは思えぬ完成度の高さに舌を巻く。熱気を内に秘めた緻密な表現は円熟の境に達した小澤ならではの精華である。オーケストラの自発性を遺憾なく発揮させた「弦チェレ」では、破竹の推進力に注目したい。★
ガイドコメント
若いときから小澤が得意としてきたバルトークの2大名曲が収められている。ヴィルトゥオーゾ集団、サイトウ・キネン管の名人芸が堪能できる「オケ・コン」と、「弦・チェレ」。小澤の手腕が完璧に発揮された1枚。
収録曲
バルトーク:
01弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽Sz.106
02管弦楽のための協奏曲Sz.116