ミニ・レビュー
早いもので千住真理子もデビューから30年が経つ。ヴァイオリン協奏曲の“原点”ともいうべきバッハの3作品を選曲したのは、彼女の“新生”の出発点をほのめかすようだ。演奏からは豊艶ともいえる歌わせ方の熟成と“意気込み”が十全に伝わってくる。
ガイドコメント
常にバッハと共にあったという千住真理子の、デビュー30年を記念するバッハのヴァイオリン協奏曲集。2つのヴァイオリンのための協奏曲は、一人二役の多重録音を敢行。千住の意欲が伝わってくるアルバム。
収録曲
J.S.バッハ:
012つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
02ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
03ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV1042
042つのメヌエットBWVAnhang114&115 (千住明編)
演奏
千住真理子(VN) アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ