ミニ・レビュー
ソロ復帰第2弾シングル。アッパー・チューンだった前作とはうってかわって、力強く雄大なバラードだ。故郷の沖縄を思わせるメロディに乗せて、スピリチュアルな歌声を聴かせ、後半の60名以上のコーラスも圧巻。カップリング2曲も含め手ごたえずっしりの力作。
ガイドコメント
「音速パンチ」に続くシングルは、Coccoの愛と希望と祈りが込められた、壮大なミディアム・バラード。総勢70名のコーラスが参加したクライマックスへと昇りつめていく部分が感動的。
収録曲
[Disc 1]
01陽の照りながら雨の降る
何度も何度も反復されるシンプルなメロディが圧倒的な高揚感をもたらす、感動的な沖縄風ゴスペル・ソング。シンプルだからこそCoccoの沖縄民謡風の節回しがフックとなり、聴き手の胸にさらに強く迫ってくる。
02手の鳴るほうへ
たおやかなビートに乗せて、優しくも切ないメロディ・ラインが紡がれるギター・ロック。空の彼方を目指してどこまでも高く飛んでいく鳥のような、凛とした強さに貫かれたCoccoの歌声には、母性すら感じさせる美しさがある。
03コンポジションA
沖縄弁で歌われるブルージィかつヘヴィなロック・ナンバー。アコースティック・ギターのストロークから大音量のエレクトリック・ギターに切り替わる瞬間がスリリング。ユーモラスな歌詞とサウンドの対比も楽しい。
[Disc 2]
01blue bird
映画『ヴィタール』のために書き下ろされた英語詞のピアノ・バラード。息遣いまでもが伝わってくるCoccoの繊細かつ伸びやかなヴォーカル・パフォーマンスの独壇場。後半のドラマチックな盛り上がりが白眉。