ミニ・レビュー
シマノフスキのロマンティシズムやドラマティックな情熱が熱波のように押し寄せる。美歩・シュタインバッハーの芳醇な音色と表現の鮮やかさに思わず聴き惚れてしまう。ドヴォルザークのハートフルな表現も極上。酸いも甘いも知りつくしたきめ細やかな描写力に脱帽。★
ガイドコメント
意欲的なアルバムを出してきた美歩・シュタインバッハーの、ペンタトーン移籍第1弾。神秘性漂うシマノフスキと抒情性あふれるドヴォルザークという濃密な作品を的確に捉え、過度な表現を抑えたスタイリッシュな演奏が光っている。
収録曲
シマノフスキ:
01ヴァイオリン協奏曲第1番op.35
ドヴォルザーク:
02ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス ヘ短調op.11
03ヴァイオリン協奏曲イ短調op.53
演奏
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(VN) マレク・ヤノフスキ指揮 ベルリン放送交響楽団