ミニ・レビュー
人はその歴史の過程で何度となく戦禍や災害に見舞われながら、その傍らにはいつも祈りの旋律があって心癒されてきた。何と不思議な存在だろうか。いろいろな作曲家による「アヴェ・マリア」が聴ける。千住真理子が愛器デュランティで奏でる旋律は美しい。時間を忘れて聴き入ってしまう。
ガイドコメント
ヴァイオリニスト、千住真理子による“祈り”をテーマにしたアルバム。定番のバッハやシューベルトに加え、サン=サーンスやアルカデルトといった珍しい「アヴェ・マリア」も収録。千住ならではの選曲が光る一枚だ。
収録曲
01アヴェ・マリア (J.S.バッハ、グノー)
02アヴェ・マリア (シューベルト)
03アダージョ (アルビノーニ)
04「悲愴ソナタ」〜アダージョ・カンタービレ (ベートーヴェン/山洞智編)
05アヴェ・マリア (カッチーニ/山洞智、千住真理子編)
06アリオーソ (J.S.バッハ)
07コンソレーション (慰め)第3番 (リスト/山洞智編)
08シシリエンヌ (パラディス)
09鳥の歌 (トラディショナル/千住真理子編)
10アヴェ・マリア (サン=サーンス/山洞智編)
11ジュピター (ホルスト/山洞智編)
12私を泣かせて下さい (ヘンデル)
13アヴェ・ヴェルム・コルプス (モーツァルト)
14アメイジング・グレイス (トラディショナル/山洞智編)
15アヴェ・マリア (無伴奏) (アルカデルト)
演奏
千住真理子(VN) (1)〜(3)(6)(12)(13)梅村祐子(HC) (4)(5)(7)〜(11)(14)山洞智(P)