ガイドコメント
84年のデビューから約21年間のヒット曲を年代別に3つのメーカーごとに編集した3社合同企画ベスト・アルバムの東芝EMI盤。「恋をとめないで」などのCOMPLEX時代の代表曲も収録した充実の選曲が魅力。
収録曲
01せつなさを殺せない
COMPLEXを経てのソロ活動復活第2弾シングル曲。洗練されたメロディが際立つ高品位なロック・ナンバー。終盤のコール&レスポンス風の掛け合いなど、ライヴ映えする1曲。そのためかファンの人気も極めて高い。
02ジェラシーを微笑みに変えて
ソロ通算15作目のシングルとなったポップ・ロック・ナンバー。楽曲全体にメリハリを付ける秀逸なリズム・チェンジやそれに合わせて表情を変えるヴォーカルなどが特徴的。ベタな歌詞も吉川晃司が歌うとさまになる。
03Brain SUGAR
アルバム『Shyness Overdrive』のオープニングを飾るハード・ロック・チューン。ワイルドな歌詞、ソリッドなリズム、重いギター、明解なサビ・メロディなど、シンプルでわかりやすい仕上がりになっている。
04KISSに撃たれて眠りたい
93年2月にリリースされたデビュー10周年記念シングル。吉川晃司のセクシーなヴォーカルやサビのようにキャッチーなBメロなどが特徴的なポップ・ロック・ナンバー。当時の彼の魅力を凝縮したような1曲で、ファンの間でも人気高い曲のひとつ。
05VENUS〜迷い子の未来
鮮やかなコーラスで始まるハイクオリティなポップ・ロック・ナンバー。主旋律とピアノがユニゾンを奏でるサビ部分やクレッシェンドする女声パッド・サウンドなどが特徴的。93年12月発表の通算18枚目のシングル。
06Rambling Rose
スリリングなイントロで一気に聴き手の心を掴むポップ・ロック・チューン。スピード感あふれるバッキング演奏と随所でハモるヴォーカル・ラインが実に心地良い。94年2月に19枚目のシングルとしてリリースされた。
07BOY'S LIFE
化粧品のCMソングにもなったミディアム・ロック。ブラスを伴った温かいサウンドや少年時代を振り返る歌詞などから、吉川晃司の年齢相応の“ゆとり”が感じられる。アルバム・ヴァージョンとはミックスが異なる。
08Black Corvette
ソロ復活第1弾シングル「Virgin Moon」にカップリング収録された16ビート・ポップス。オクターヴ・ユニゾンのサビや手の込んだエンディングなどが聴きどころ。吉川晃司の愛車をモチーフにしているとされる。
09永遠につくまえに
アルバム『LUNATIC LION』に収録されたバラード曲。別れの晩に最後のキスを交わすという切ないナンバー。アレンジをオーソドックスにすることで、吉川晃司の情緒豊かなヴォーカルが引き立てられている。
10SACRIFICE
アルバム『Shyness Overdrive』収録のマイナー基調のラテン風ポップス。スパニッシュ/ジプシー・ギターやパーカッションなどを駆使したムーディなサウンドと吉川晃司の色気のある声が絶妙にマッチしている。
11ROMANCER
ダンサブルな16ビートのエレクトロ・ポップ・ナンバー。華やかなシンセ・サウンドや耳なじみの良いサビ・メロディなど、シングル曲のようなクオリティの高さが魅力。アルバム『Cloudy Heart』収録曲。
12Day by Day
9枚目のアルバム『Cloudy Heart』に収録されているミディアム・スローのポップ・ロック・ナンバー。打ち込み主体の静かな1番から、次第に生ドラムなどが加わってサウンドが分厚くなるスムーズな展開が心地良い。
13Cloudy Heart
9枚目のアルバム・タイトルとなったバラード・ナンバー。パッド系のシンセがいかにも曇った印象を与え、歌詞の憂鬱さを演出。後半はバンド主体のアンサンブルになりスケール感を増していく。ファンに人気の高い曲のひとつだ。
14FOREVER ROAD
落ち着きのあるバンド・アンサンブルと洗練されたメロディが魅力のミディアム・ロック・ナンバー。初期デヴィッド・ボウイを彷彿とさせるオクターヴ・ユニゾンの美しいコーラスが印象的。10枚目のアルバム・タイトル曲だ。
15Baby Baby
95年6月リリースの10thアルバム『FOREVER ROAD』に収録されているポップ・ロック・ナンバー。にぎやかなブラス・サウンドと享楽的に自由を謳歌する歌詞が聴き手を自然にポジティヴな心地に誘う。
16恋をとめないで (ライヴ)
COMPLEXのライヴ・ビデオ『ROMANTIC EXTRA』に収録されている布袋寅泰作曲の軽快なロック・チューン。オーディエンスの歓声や布袋のゴキゲンなギター・プレイなど、臨場感あふれるサウンドが魅力だ。