ミニ・レビュー
竹澤恭子のデビュー20周年記念盤。正攻法で、楽器をしなやかに鳴らしながら存分に歌い上げてゆくスタイルは不変だが、以前よりも貫録を感じさせると同時に、微妙なアゴーギクで一段と繊細な表現を可能ならしめている(第2番第1楽章など)あたりに20年の歳月が育んだ円熟が認められる。まさに充実の一枚だ。
ガイドコメント
竹澤恭子のデビュー20周年記念アルバム。ピアノに名伴奏者として名高いイタマール・ゴランを迎えての、満を持してのブラームスだ。国内外で充実した活躍をみせる、竹澤の実力が存分に発揮された注目のアルバム。
収録曲
ブラームス:
01ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調op.78「雨の歌」
02ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.100
03ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調op.108
04F.A.E.ソナタ〜第3楽章 スケルツォ ハ短調WoO.2〜アレグロ