ガイドコメント
タイトル通り、12ヵ月をイメージした12曲が収録された、つじあやののアルバム。本人を含め、プロデューサーも12人。まさに季節が移り変わるかのように、音楽性の違いを楽しめる1枚だ。
収録曲
01春風
02ブルー
03お天気娘
雨をテーマにしているとはいえ、「今日は雨でも明日は晴れる」「今はつらいけど夢は叶う」といったポジティヴな歌詞とやさしく伸びやかなヴォーカルが、希望と元気を与えてくれる。控えめなアコーディオンの音色が心地良く響くナンバー。
04愛の真夏
05Shiny Day
06月
北インドの太鼓、タブラをはじめとして、ウクレレやチェロ、ターンテーブルなどによる多彩な音色によって、月の持つ幻想的な雰囲気を表現。これだけユニークな構成ではあるが、驚くほどシンプルで聴きやすくまとまっている。
07愛していること
ヴォーカルとウクレレのみによる、どこまでもシンプルな曲。シンプルな構成にした分、つじあやのの歌声とウクレレの音色の持つ魅力を存分に堪能できると同時に、この2つの相性の良さに改めて驚かされてしまう。
08ゆびきり
09星降る夜のクリスマス
10新しい日々
クレイジーケンバンドの横山剣が編曲・プロデュースで参加したラブ・ソング。ホーンのアレンジやオリエンタルな雰囲気といった、横山の持つ世界観とつじあやのの繊細なヴォーカルを融合させることに成功している。
11チョコレート
「甘くてほろ苦い恋心」と「2人のとけあう心」をチョコレートにみたてた歌詞が秀逸なバラード曲。ウクレレ、ベース、ピアノによるシンプルな構成のなかで、ストリングスの音色が良いアクセントを与えている。
12春色のワンピース
タイトル通り、あたたかい春風のようなポカポカとした雰囲気に満ちた、爽やかなポップ・チューン。ヤマカミヒトミによるフルートとメロディカの音色が、曲の春らしさをいっそう際立たせることに成功している。