ミニ・レビュー
持続する響きが静かに堆積していくペルトの音楽をマリンバの響きに移すという、意外にして創意に満ちた企て。幽かに聴こえるドローンと、パルスを包んでまろやかに漂う低域のトレモロや虚空に置かれて楚と響き止む中高域の旋律音、その木質の響きがしっくり融けあって原曲以上に耳の奥が鎮まっていく。★
収録曲
01アリーナのために (ペルト/加藤訓子編)
02ニューヨーク・カウンターポイント (ライヒ/加藤訓子編)
03カントゥス〜ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌 (ペルト/加藤訓子編)
04フラトレス (ペルト/加藤訓子編)
05パール・グラウンド (ハイウェル・デイヴィス)
06鏡の中の鏡 (ペルト/加藤訓子編)