ガイドコメント
デビュー15周年記念日にリリースとなった、初のメンバー公認・公式のシングル・コレクション・アルバム。91年から97年までのシングルを網羅、「空も飛べるはず」「ロビンソン」など数々のヒット曲を堪能できる。
収録曲
[Disc 1]
01ヒバリのこころ
02夏の魔物
03魔女旅に出る
04惑星のかけら
05日なたの窓に憧れて
06裸のままで
07君が思い出になる前に
果てない航海へ出る主人公は、一緒には行けない”君”に、「優しいふりだっていいから」と笑顔を乞う。想い出になってしまう前に……。穏やかな大海を思わせる、伸びやかなメロディで綴られる、美しくも儚いラヴ・ストーリー。
08空も飛べるはず
ドラマ『白線流し』の主題歌起用をきっかに、ロング・ヒットに。イノセンスとセンチメントが溶け合う、珠玉のアコースティック・バラードである。空も飛べる“はず”だよなあ、というどこか弱気な感が、まさにスピッツ・カラー。
09青い車
10スパイダー
かわいい君が汚される前に、僕が連れ去ってしまいたい。そんな想いを、軽快かつ煌びやかなリフに乗せて綴るアコースティック・ナンバー。シュール&キュートなマサムネ・ワールドは、女の子へのイノセントな憧れでいっぱい。
11ロビンソン
思春期のわけもない切なさと、日本の原風景が溶け合い、宇宙へと舞う……。「誰も触れない二人だけの国」の国家は、儚くもロマンにあふれ、日本人の我々に、どこまでも懐かしい。日本中をスピッツ・カラーに染め上げた大出世作。
12涙がキラリ☆
浴衣姿の君を、ホントはちょっと触りたい……。思春期の胸キュンな一夜を綴る、情緒あふれるサマー・チューン。天の川のごとく、煌びやかかつダイナミックに轟くギターを背景に、マサムネの歌声はどこまでも爽やかで、やわらかい。
13チェリー
草野マサムネが描く世界観は角のない柔らかさがあり、とても優しい。メロディの響きにはどこか寂しげな雰囲気が漂う。温かさのなかに感じるチクリとした痛みに、じわじわと切なさがにじみ出てくるのは、彼らの持つ魅力のひとつだろう。
14渚
優しく響く草野マサムネの声と、幻想のなかを泳いでいるかのようなフワリとしたサウンドが、頭のなかにゆったりと流れてゆく澄んだ水のイメージを描かせる。曲全体が儚くも強いオーラを放ち、音の響きにいつまでも浸っていたくなるような気分を運ぶ。
15スカーレット
ゆらめく陽炎のごとく切ないアルペジオの響きと、毛糸のごとくやわらかい質感のマサムネ・ヴォイスが織りなす、温もりあふれるラヴ・バラード。やさしいスピッツ・ワールドは、淋しがりな僕らを、いつでもそっと包み込んでくれる。
[Disc 2]
01めざめ (空も飛べるはず)