ミニ・レビュー
愛しさ、切なさ、哀しみ……ビョークのカヴァーを歌うルネ・フレミング。華麗なプリマドンナとは別のフレミングがいる。人間に内在する感情という魔物の揺らめきを描き出すのに声以上のものがあるだろうか。アンデシュ・ヒルボリの作品でも、彼女は静寂と暗闇の中で待ち続ける光や憧れを歌う。すばらしい表現力に感動!
ガイドコメント
ルネ・フレミングがサカリ・オラモ指揮ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団と録音したアルバム。スウェーデンの作曲家アンデシュ・ヒルボリの世界初録音作品をはじめ、ビョークのカヴァーも収録した意欲作だ。
収録曲
01ノックスヴィル、1915年の夏op.24 (バーバー)
02ストランド歌曲集 (ヒルボリ)
03ウィルス (グズムンズドッティル/エーク編)
04ヨーガ (グズムンズドッティル/エーク編)
05オール・イズ・フル・オブ・ラヴ (グズムンズドッティル/エーク編)
演奏
ルネ・フレミング(S) サカリ・オラモ指揮 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団