ミニ・レビュー
こうして14曲の小品(中には(8)のような立派な大曲もある)を通して聴いていくと、否応なしにカザルスという偉大な人物の大きな懐の中にすっぽり入ってしまっている小さな自分を発見するのに少々時間がかかる。下手な紹介文を書くよりまずは耳にしなくては。
収録曲
01ソナタ第6番イ長調〜アダージョとアレグロ (ボッケリーニ)
02協奏曲ニ長調〜グラーヴェ・エド・エスプレッシーヴォ (タルティーニ)
03わが母の教え給いし歌 (ドヴォルザーク/グリュンフェルド編)
04熊ン蜂の飛行 (リムスキー=コルサコフ/ストライマー編)
05管弦楽組曲第3番ニ長調〜アリア (J.S.バッハ/シロティ編)
06ソナタ第1番ハ長調〜テンポ・ディ・メヌエット (ハイドン/ピアッティ編)
07子供の情景〜トロイメライ (シューマン)
08「魔笛」の主題による7つの変奏曲 (ベートーヴェン)
09無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調〜アンダンテ (J.S.バッハ/シロティ編)
10無言歌ニ長調op.109 (メンデルスゾーン)
11協奏曲第11番ニ短調〜ラルゴ (ヴィヴァルディ/ストゥトシェヴィッキー編)
12ガヴォット (ヴァレンティーニ/ピアッティ編)
13トナディーリャ (デ・ラセルナ〜カサド編)
14メヌエット ト長調 (ベートーヴェン)
演奏
パブロ・カザルス(VC) (1)〜(4)(6)(9)〜(13)ブラス=ネ,(5)(7)(14)オットー・シュルホフ,(8)アルフレッド・コルトー(P)
録音
(1)〜(4)(6)(9)〜(13)1929.6 (5)(7)(14)1930.3 (8)1927.