ミニ・レビュー
ロマンティックな枠組みのなかで絶妙な調和が保たれるバッハに続き、テンシュテットの真骨頂が発揮されるのが渾身のブルックナー。鮮烈な感覚で楽譜に光があてられ、オケから醇美なサウンドが紡ぎ出される。きわめて個性的な解釈ながら曲の本筋を歩む名演だ。★
ガイドコメント
LPOとの録音の1年ほど前の録音。このときは、カラヤンの代役として振ることになった。緊張感あふれる演奏で、テンシュテットの個性が存分に生かされた演奏と高い評価を得ている作品だ。
収録曲
J.S.バッハ:
[Disc 1]
01ヴァイオリン協奏曲ホ長調BWV1042●ブルックナー:
[Disc 2]
01交響曲第8番ハ短調
演奏
クラウス・テンシュテット指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 [1] (1)トーマス・ブランディス(VN)