ミニ・レビュー
アルゲリッチは相変わらずバリバリ弾きまくっている。衰えなどは感じさせない。その彼女の猛烈なエネルギーによって、周囲の演奏家たちがぐいぐいと引かれていく様子がCDでも十分に伝わってくる。内容も実に盛りだくさんで、お腹一杯になれる。
ガイドコメント
アルゲリッチが主宰する“ルガーノ・フェスティヴァル”シリーズの2008年版。元夫のコヴァセヴィッチやおなじみのカピュソンらに加え、プレトニョフが指揮で参加。多彩で魅惑的な演奏を聴かせている。
収録曲
[Disc 1]
014手のためのアンダンテと変奏曲ト長調K.501 (モーツァルト)
02ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調op.21 (シューマン)
03ピアノ五重奏曲ニ長調op.51 (アレンスキー)
042台のピアノのためのスケルツォop.87 (サン=サーンス)
[Disc 2]
01ピアノ三重奏曲第1番ハ短調op.8 (ショスタコーヴィチ)
02組曲第1番ト短調op.5 (ラフマニノフ)
03ピアノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、ホルン、ファゴットのためのコンチェルティーノ (ヤナーチェク)
04スラヴ舞曲第1番ハ長調op.46-1 (ドヴォルザーク)
05スラヴ舞曲第4 (12)番変ニ長調op.72-4 (ドヴォルザーク)
06スラヴ舞曲第7番ハ短調op.46-7 (ドヴォルザーク)
07スラヴ舞曲第2 (10)番ホ短調op.72-2 (ドヴォルザーク)
[Disc 3]
013つのタンゴ (ピアソラ)
02序奏とアレグロ (2ピアノ版) (ラヴェル)
03ブエノスアイレスの四季 (ピアソラ)
04スイス幻想曲 (プレトニョフ)
演奏
[1] (1)(2) [2] (2)(3) [3] (1)(4)マルタ・アルゲリッチ(P) [1] (1)スティーヴン・コヴァセヴィッチ(P) (2)ルノー・カピュソン(VN) (3)リーリャ・ジルベルシテイン(P) ドーラ・シュヴァルツベルク,ルーシー・ホール(VN) ノーラ・ロマノフ=シュヴァルツベルク(VA) マルク・ドロビンスキー(VC) (4)リーリャ・ジルベルシテイン,酒井茜(P) [2] (1)リリー・マイスキー(P) アリッサ・マルグリス(VN) ミシャ・マイスキー(VC) (2)リーリャ・ジルベルシテイン(P) (3)ルーシー・ホール,アリッサ・マルグリス(VN) ノーラ・ロマノフ=シュヴァルツベルク(VA) コッラード・ジュッフレディ(CL) ソラ・スローカー(HR) ヴァンサン・ゴデル(FG) (4)リリー・マイスキー,カリン・レヒナー(P) [3] (1)エドゥアルド・ウベルト(P) (2)ジョスシア・トマッシ,アレッサンドロ・ステッラ(P) (3)アレクサンデル・ギュルニング(P) アリッサ・マルグリス(VN) アレクサンドル・ドブリュ(VC) (4)アレクサンドル・モギレフスキー(P) ミハイル・プレトニョフ指揮 スイス・イタリア語放送管弦楽団