ミニ・レビュー
優秀なピアニストでもあったロシアの作曲家メトネルは、自作に共通の切り口として「おとぎ話」を掲げた。実態は通好みの難曲の数々を、スピヴァコフとのコンビで知られ現在は日本在住のベクテレフが丁寧に弾きあげた一枚。曲と同質の繊細さが魅力。
ガイドコメント
ラフマニノフの親友でもあったメトネルの珠玉ともいうべき作品集。「おとぎ話」は生涯にわたって作曲し続けたシリーズで、メトネルの魅力が詰まっている。ベクテレフは日本在住のロシアのピアニスト。
収録曲
メトネル:
014つのおとぎ話op.26〜おとぎ話ヘ短調op.26-3
022つのおとぎ話op.20
03ソナタ三部作op.11
043つのおとぎ話op.42〜「ロシアのおとぎ話」ヘ短調op.42-1
05「おとぎ話ソナタ」ハ短調op.25-1
063つの小品op.31〜「おとぎ話」嬰ト短調op.31-3
07若い人のためのロマンティックなスケッチop.54〜「辻音楽師」ニ短調op.54第3巻第2番
084つのおとぎ話op.34〜「魔法のヴァイオリン」ロ短調op.34-1
094つのおとぎ話op.35〜おとぎ話嬰ハ短調op.35-4
104つのおとぎ話op.34〜おとぎ話ホ短調op.34-2