ミニ・レビュー
ダン・タイ・ソンの今までの演奏活動を集約したアルバム。過半数をショパンが占めるが、彼にとってショパンはそれだけ重要な作曲家であることを示しているのだろう。いずれも彼特有のデリケートなニュアンスが施された細密な美の世界が展開されている。
ガイドコメント
ベトナム出身で、80年のショパン国際ピアノ・コンクールでアジア人として初めて優勝したダン・タイ・ソンのベスト・アルバム。得意のショパンや、最近熱心に取り組んでいるメンデルスゾーンなどを聴ける。
収録曲
01ピアノ協奏曲第2番〜第3楽章 (ショパン)
02ノクターン第20番「遺作」 (ショパン)
03スケルツォ第2番 (ショパン)
04舟歌op.60 (ショパン)
05亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)
06道化師の朝の歌 (ラヴェル)
07春の歌op.62-6 (メンデルスゾーン)
08甘い思い出op.19-1 (メンデルスゾーン)
09セレナードD.957-4 (リスト)
10ピアノ・ソナタ第2番「葬送」〜第3楽章 (ショパン)
11バラード第1番op.23 (ショパン)
演奏
ダン・タイ・ソン(P) (1)イェジー・マクシミウク指揮 シンフォニア・ヴァルソヴィア