ミニ・レビュー
3年ぶりにビースティ・ボーイズ復活、といったところか。いろいろあったようだが、ヒップ・ポップな音づくりは健在だ。というより、もっともっと気持ちよくなった。かなり神経を使ってつくられているので、案外、飽きのこない作品になったようだ。
収録曲
01TO ALL THE GIRLS
02SHAKE YOUR RUMP
アルフォンス・ムザーンのドラミングなど、津々浦々の音盤から採取した素材をつなぎ、美学さえ感じさせる不連続なビートとして結実させたファンキーな傑作。ダスト・ブラザーズの細密な仕事は、もはや寄木細工職人並みだ。
03JOHNNY RYALL
04EGG MAN
05HIGH PLAINS DRIFTER
06THE SOUNDS OF SCIENCE
073-MINUTE RULE
08HEY LADIES
ブラック・ミュージック検定試験にも使えそうなほど、サンプル素材が具だくさんなディスコ・ラップ。王貞治まで引き合いに出したナンパなリリックは、ヒップホップのマチズモ(=男性優位主義)な姿勢を茶化すための逆説的産物かもしれない。
095-PIECE CHICKEN DINNER
10LOOKING DOWN THE BARREL OF A GUN
11MAR THIEF
12WHAT COMES AROUND
13SHADRACH
14ASK FOR JANICE
15B-BOY BOUILLABAISSE
1633% GOD
17DIS YOURSELF IN '89 (JUST DO IT)