ミニ・レビュー
高雅な語調で綴られたラヴェルである。クリュイタンスとパリ音楽院管の来日公演を捉えた64年のライヴ録音。東京文化会館がこれほどエスプリのきいた響きで満たされたのは唯この時だけだろう。「マ・メール・ロア」など言語に絶するきめ細やかな表現である。
ガイドコメント
クリュイタンスがパリ音楽院管と来日した1964年の東京文化会館でのライヴ録音。しかも4曲はステレオ録音で、ベルリオーズの「妖精の踊り」は新発見音源である。ファンにはたまらないアルバムの出現だ。
収録曲
ラヴェル:
[Disc 1]
01スペイン狂詩曲
02組曲「マ・メール・ロア」
03ラ・ヴァルス
04クープランの墓
05亡き王女のためのパヴァーヌ
[Disc 2]
01「ダフニスとクロエ」第2組曲
ベルリオーズ:
02劇的物語「ファウストの劫罰」〜ラコッツィ行進曲/妖精の踊り
03組曲「マ・メール・ロア」
04ラ・ヴァルス
05亡き王女のためのパヴァーヌ
06ダフニスとクロエ第2組曲