収録曲
01シトロエンの孤独
ヘヴィなグルーヴに乗せて、ラップ調なチバのヴォーカルがマシンガンのように繰り出される1曲。重厚でスケールの大きなサウンドであるにも関わらず、それを比較的体の小さいシトロエンに喩えるのが、実に彼ら特有のロマンチシズムらしい。
02アリゲーター・ナイト
03暴かれた世界
激しいギターで始まるロック・ナンバー。“ロデオ・タンデム・ビート・スペクターが 俺の背骨を貫くだろう”というチバ独特の表現を用いた詞世界と、迷いのない熱い歌唱が魅力。真実を求め突き進むようなシリアスなサウンドが胸を高鳴らせる。
04ゴッド・ジャズ・タイム
05ベイビー・スターダスト
狂気に満ちた歪んだギターが切迫感を与えるガレージ・ロック。勢いよく奏でられるハードなサウンドに、荒っぽくも流麗に歌うチバの声が映える。“星くずのひとつの気分はこんな感じ”と繰り返すフレーズが虚無的だ。
06リタ
07ビート・スペクター・ブキャナン
08ターキー
09ブレーキはずれた俺の心臓
10マーガレット
11バード・ランド・シンディー
得意のパブ・ロック路線を前面に押し出したやさぐれロックンロール。刃のように研ぎすまされたサウンドがひとつの塊のようになって迫ってくるが、なかでもアート・ブレイキーを思わせる野性味あふれるクハラのドラミングが素晴らしい。
12ビート・スペクター・ガルシア
13赤毛のケリー
シリアスなギター・リフと切れのよいビートが耳を刺激するロック・ナンバー。それぞれのパートが一点に向かうようなまっすぐで凛々しいサウンドを生み出していて、歌声との一体感も秀逸。彼らの音楽に対する熱い姿勢が感じられる一曲だ。