ミニ・レビュー
“コラボレーション”の真髄を聴く。ムターとオーキス、最上級の個性のデュオは競合的なぶつかり合いとは程遠い、何ともマイルドにして活力にあふれる独自の音楽空間を現出させてくれる。この組み合わせの25周年を祝すコンピ2CD、シェーンベルクとプレヴィンの初出音源もぬかりなく秀逸。
ガイドコメント
ヴァイオリンの女王、ムターとその伴奏者オーキスの25年にわたるコンビの軌跡を追ったベスト盤。ペンデレツキの「ラ・フォリア」、プレヴィンのソナタ第2番という世界初録音の作品を含む、新録音4曲が収録されているのも嬉しい。
収録曲
[Disc 1]
01ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調op.30-2 (ベートーヴェン)
02ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調op.100 (ブラームス)
03ラ・フォリア (ペンデレツキ)
04美しきロスマリン (クライスラー)
05ウィーン奇想曲op.2 (クライスラー)
06愛の悲しみ (クライスラー)
07ハンガリー舞曲第1番ト短調 (ブラームス)
08ハンガリー舞曲第2番ロ短調 (ブラームス)
09ハンガリー舞曲第5番ト短調 (ブラームス)
[Disc 2]
01ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調K.481 (第41番) (モーツァルト)
02ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調op.13 (フォーレ)
03ヴァイオリン・ソナタ第2番 (プレヴィン)
04タイスの瞑想曲 (マスネ)
05ハバネラ形式の小品 (ラヴェル)
06美しい夕暮れ (ドビュッシー)
演奏
アンネ=ゾフィー・ムター(VN) ランバート・オーキス(P)