1stアルバムの冒頭を飾る1分ほどのインストゥルメンタルにして、ライヴのオープニングにも使用されるナンバー。疾走感のある爽やかなエレクトロ・サウンドに乗せて、大声のミックスが聴こえてきそうな期待感の高まるアレンジだ。

記念すべきデビュー・シングルは、カラフルなサウンドとほどよいテンポで進む王道のアイドル・ポップ。カーテンの中を女子限定のプライバシー空間に見立て、ガールズトークを繰り広げる姿を綴った詞世界もキュンとくる。

キャッチーな語感のフレーズを用いたサビが印象に残る2ndシングル。夏を舞台にした微笑ましくも切ない恋物語に合わせ、夏を感じさせる爽やかで軽快なサウンドを構築。シャンプーの甘い香りがただよってくるようだ。

ハウス食品「メガシャキ」のCMソングに起用された3rdシングル。すれ違いの恋模様を、疾走感のあるサウンドと自転車という舞台装置を巧みに使って描き出したアップ・テンポのポップ・チューン。「デイ・トリッパー」風の間奏もユニーク。

4つ打ちのリズムが焦燥感を煽る、クールめなエレクトロ・サウンドで突き進む4thシングル。恋に踏み出すことができない彼女に向けて“僕の両手に飛び込めよ”と告げる男っぽい物語を、シンプルなメロディとともにかっこよく歌いきる。

生田絵梨花らメンバー3人が主演した映画『超能力研究部の3人』主題歌の5thシングル。“透明人間”と呼ばれ孤独に過ごしていた男の恋を描いたストーリー性豊かな歌詞を、“希望”に満ちた華やかなサウンドでアシスト。シンプルなメロディも心地よい。

生駒里奈に代わり、白石麻衣が初のセンターを務めた6枚目のシングル。真っ白な砂浜に青い海、という舞台にピッタリのワクワクするようなサウンドに胸が躍るサマー・チューン。女子同士ならではの想いを綴った歌詞やBCR「サタデー・ナイト」風のブリッジも楽しい。

研究生の堀未央奈がセンターに抜擢されたことでも話題を集めた7枚目のシングル。サイトウヨシヒロが作曲を、若田部誠が編曲を手がけた異国情緒を感じさせる歌謡曲風サウンドがユニーク。恋愛映画のワンシーンのような物語性も見事。

Safariiの“AK”ことAkira Sunsetが作曲を手がけた8枚目のシングル。いつの間にか恋に落ち、抑えられない感情に苦しむ乙女心を綴った切ないアップ・チューン。ラストの“受け入れるしかないね”が胸に響く。

ギターを中心にしたカラッと突き抜けたロック・サウンドで攻める9枚目のシングル。夏の太陽を味方に、自分の心に素直になって大好きな人に気持ちを伝えると決心する乙女心をアシストする、井上トモノリの手による泣きのメロディにグッとくる。

学校の水道というアイテムをキーに、“今の自分を無駄にするな”という強いメッセージが込められた10枚目のシングル。ピアノを用いたシリアスな導入から、サビでは開放感のあるメロディとともに一気にカラフルに展開。その落差に耳を奪われる。

衛藤美彩、桜井玲香、若月佑美が歌うミディアム・スロー・ナンバー。ピアノやストリングスを中心にした優雅なサウンドをバックに綴られるのは、“本当の自分”になるための温かく優しいメッセージ。真っ直ぐな歌唱が耳にすんなりとなじむ。

アコーディオンなどを印象的に使いエキゾチックなサウンドを生み出したアップ・チューン。秋元真夏、白石麻衣ら6人が歌うのは、渋谷の街を舞台にした超現代的な少女の葛藤。サウンドやタイトルとのギャップがユニークだ。

華やかなサウンドとポップなメロディに心が弾むポップ・チューンだが、そこで紡がれるのは“人は永遠じゃない”というシリアスなテーマ。“死”という避けられない別れを見据えつつ、だからこそしっかりと愛を残すという決意が感動的。

生田絵梨花のソロ・ナンバー。ピアノとストリングスを中心とした優雅なワルツで、小さな頃からピアノを習ってきた女性の物語はまるで生田自身を綴っているかのよう。背伸びをすることのない、真摯な歌声が胸に迫ってくる。

西野七瀬をはじめ7名の選抜メンバーが歌うクールなエレクトロ・ポップ。駅を降りると昨日までの地球とどこか違うことに気付く、というSF的な世界観が印象的だが、“紀の善”であんみつが食べられればそれでいいと言い切る姿がキュート。

杉山勝彦が作編曲に参加したハートウォームなミディアム・アップ・チューン。ピアノやストリングスの音色を中心とした爽やかでやわらかいサウンドが特徴で、自分のために歌われた歌を思い出し、今度は自分が誰かのためになる番だ、という決意に心が温まる。

“Hey！Hey！Hey！……”というファニーなコーラスとともに、チープめなリズムが走り出すキュートなポップ・チューン。恋愛における距離感のつめ方に葛藤する乙女心を“せっかちなかたつむり”という言葉で表わした秋元康のセンスが鮮烈。

乃木坂らしい爽やかな王道ポップ・チューン。過去の恋愛を振り返り、子供だったなぁとしみじみと回想する淡いラヴ・ソングで、シンセサイザーを要所に使った80年代アイドル・ソングを思わせるちょっぴり懐かしめなアレンジも楽しい。

軽めのバンド・サウンドで展開するポップ・チューン。金色に輝くたてがみをたくわえ、孤独を隠し生きる“無口なライオン”に、泣きたいときは泣けばいいと優しく語り掛ける歌詞がじんわりと染みる。中盤の急にカットインするシンセも鮮烈だ。

冒頭から一貫して攻め抜くエレクトロ・サウンドが新鮮なアップ・テンポのダンス・チューン。恋の終わりを迎え、クールに強がってみせる大人びたラヴ・ソングだ。要所にスパニッシュなアクセントを忍ばせているのもいい演出に。

スピード感のあるトラックの上でゆったりとしたピアノが異なったタイム感で彩りを添える、不思議なサウンドが印象的なダンス・チューン。別れのきっかけとなってしまった“あの日の嘘”を思い返し、今でもその傷を抱えて生きる主人公の心情が刺さる。

名作ホラー映画と同じタイトルからは想像もつかないポップでキャッチーなサウンドに驚かされるキュートなナンバー。恋とホラーのドキドキを楽しみながら、映画館の暗闇の中でイチャイチャすることを企む肉食女子な姿勢に感服。

温かなサウンドとミディアム・アップの落ち着いたテンポが心地よいナンバー。夏の学校を舞台にした淡い恋物語を綴っており、“コンバースの紐”など不意に飛び出す単語にリアリティが宿る。言葉を詰め込んだラップにも近いヴォーカルも新鮮だ。

ドイツ語で“ありがとう”を意味するタイトルを繰り返す歌い出しに驚かされるアップ・テンポのナンバー。カラオケのようにも聴こえる80年代的なチープなサウンドに、歌謡曲風なメロディやちょっぴり下世話な合いの手が映える。

AKB48・小嶋陽菜とのユニット“こじ坂46”によるエレクトロ・ナンバー。音の隙間をたっぷりと作ったクールなトラックとオートチューンを施したヴォーカルが新鮮で、彼氏がいることを知りつつ気持ちが“傾斜”していく苦悩を機械的に歌うミスマッチがユニーク。

星野みなみ、堀未央奈、齋藤飛鳥の女子高生3人組が歌うアイドル・ポップ。卒業式を終えた教室で発見した、自分の名前が書かれた謎の落書き。意味を考えながら“今すぐ名乗り出て告白して！”とソワソワする姿と初々しい歌唱が微笑ましい。

総勢24名のアンダーメンバー＋研究生によるロック・チューン。パワフルなギターやピアノを中心としたハードなサウンドに乗せて歌われるのは、“ありふれた幸せ”の大切さ。ちょっぴり初々しさを感じさせる歌唱とのギャップが耳を惹く。

西野七瀬のソロ・ナンバーで、R＆B風のゆったりとしたバラード。夢を叶えるため、恋は邪魔になるからと選んだ大切な人との別れ。ドキッとするような物語だが、まっすぐな歌声でエモーショナルに歌い上げる姿が胸を打つ。