ミニ・レビュー
“ブラジルの宝”の83年作。ヴィニシウス・カントゥアリアを擁す数年間活動を共にしてきた(9)と同名のバンドでの最終録音。全体的には静かで硬質な感触の地味な作品。故に肉声の響かせ方の妙が際立ち、彼の大代表曲の一つである余りに美しい(7)が煌めく。
ガイドコメント
中期の作品の最後を飾る83年リリース作品。聴く者を魅了せずにはおかない甘美なまでのメロディは、何度でも反芻したくなるほどの輝きに満ちている。「エ・オージ」などの自作以外の曲も収録。
収録曲
01ウンス (ある者たち)
02ムジカル (音楽的なもの)
03エクリプシ・オクルト (隠された日食)
04ペーター・ガスト
05ケーロ・ウール・ア・クーバ (キューバへ行きたい)
06コイザ・マイス・リンダ (もっと美しいもの)
07ヴォセ・エ・リンダ
08ボバージェンス・メウ・フィーリョ・ボバージェンス (愚かなことだよ)
09ア・オウトラ・バンダ・ダ・テーハ (この地球のもう一つのバンド)
10サルヴァ・ヴィーダ (救命具)
11エ・オージェ (今日)