柳家小三治 / 落語名人会31 小三治7～百川 / 厄払い～

ミニ・レビュー

88年録音の「百川」と90年録音の「厄払い」を収録した柳家小三治師匠のCD。「百川」の百兵衛にしても、「厄払い」の与太郎にしても、独自のヒューマニズムに裏打ちされた弱者への共感が生きている。これほど気持ちよく笑わせてくれる噺家はほかにいない。

収録曲

〈百川(ももかわ)〉

01出囃子「二上りカッコ」～マクラ1：江戸ッ子について

02マクラ2：祭、四神剣、百川

03百兵衛、百川ヘ入来

04二階座敷の問答

05一人合点の珍解説

06再び二階座敷の問答

07歌女文字鴨地の間違い～サゲ～追い出し

〈厄払（やくはら）い〉

08出囃子「二上りカッコ」～マクラ

09厄払いの稽古

10新米厄払い、巷へデビュー

11ズッコケ厄払い～サゲ～送り囃子「十日戎」

録音

(1)～(7)88.5 (8)～(11)90.1

アーティスト

柳家小三治（十代目）
1939年12月17日生まれ、東京都新宿区出身の落語家。本名は郡山剛藏（こおりやま・たけぞう）。59年に柳家小さん（五代目）に入門し、前座名・柳家小たけを名乗る。63年の二ツ目昇進で柳家さん治、69年の真打昇進で十代目柳家小三治を襲名。天性……