ガイドコメント
今月も引き続き紙ジャケット仕様での復刻盤が発売される。本作は、とにかく圧倒的な「ブラック・ナイト」の武道館ライヴ・アンコール・ヴァージョンが聴きものの編集盤。75年発表。
収録曲
01WOMAN FROM TOKYO
キャッチーなノリを持つメロディアスなナンバー。曲名から72年の来日公演の思い出を歌ったとも言われるが、実はこの曲が書かれたのは初来日よりも前だったとか。“東京”を“トケイオー”と発音するのが妙にファンキー?
02FIREBALL
ディープ・パープルの数あるハード・ロック・チューンの中でも随一のアグレッションとスピード感を誇る名曲。3分半に満たないものの、スリリングなオルガン・ソロからフェード・アウトへと至るドラマ性も見事だ。
03STRANGE KIND OF WOMAN
世界各国でシングル・ヒットを記録した、ダイナミックなノリを持ちながらもキャッチーで親しみやすいナンバー。リッチー・ブラックモアによるどこか飄々としたムードのメロディアスなギター・ソロも楽しめる。
04NEVER BEFORE
イアン・ギランの力強くもエモーショナルなヴォーカル・ワークが冴える、メロディアスでキャッチーなハード・ロック・チューン。隙間を活かしたファンキーかつダイナミックなアンサンブルも魅力的だ。
05BLACK NIGHT
ディープ・パープルがハード・ロック時代の幕開けを高らかに宣言した一曲。一緒に口ずさめるほどキャッチーなギター・リフが印象的で、ライヴでは大合唱に。アーミングを駆使したギター・プレイも見事。
06スピード・キング
ディープ・パープルがサイケ・ロックから本格ハード・ロック路線へと転進したアルバム『イン・ロック』のオープニング・トラック。曲名通りの疾走感と激しいシャウト・ヴォーカル、スリリングな演奏が一体となった名曲だ。
07スモーク・オン・ザ・ウォーター
ディープ・パープルの代名詞とも言える名曲で、72年の初来日公演時のライヴ・ヴァージョン。あの超有名リフの重厚感も増し、ミッド・テンポのリズムもよりヘヴィな存在感を放っている。エンディングの掛け合いも聴きどころだ。
08チャイルド・イン・タイム
静と動の対比がドラマティックに際立つ、ディープ・パープルの初期代表曲のひとつ。10分を越える大作ナンバーながら、劇的に盛り上がっていくハードな展開や深い歌詞に聴き入るうちに全編はあっという間に過ぎ去っていくだろう。