ミニ・レビュー
69年発表の2作目。前作同様、自作自演のフォーク・シンガーとしての彼女を等身大で記録した作品集だが、弾き語り集の前作よりは装飾が増えている。トム・ラッシュの歌で知られる(1)、初期の名曲(2)、ジュディ・コリンズの歌でヒットした(10)などが代表曲か。
ガイドコメント
ジョニの歌にはいつでも彼女独特のストーリーがあってそれが曲と結びついている。彼女ならではの鋭い洞察を響く言葉にして、澄みわたった声で託された10曲。69年発表のセカンド・アルバム。
収録曲
01TIN ANGEL
02CHELSEA MORNING
若き日のニューヨークでの生活を歌った初期の代表作。アコースティック・ギターの弾き語りによるジョニの躍動感あふれる歌と演奏が楽しめる。ジュディ・コリンズをはじめ多くのカヴァーを生んだ名曲だが、やはり作者自身によるこのヴァージョンがベスト。
03I DON'T KNOW WHERE I STAND
04THAT SONG ABOUT THE MIDWAY
05ROSES BLUE
06THE GALLERY
07I THINK I UNDERSTAND
08SONGS TO AGING CHILDREN COME
09THE FIDDLE AND THE DRUM
10BOTH SIDES, NOW
ジュディ・コリンズのカヴァーがヒットを記録した名曲の作者ヴァージョン。ジュディ版のスタンダードな輝きも美しいが、アコギの弾き語りで歌われるジョニのヴァージョンも味わい深い。若き日のジョニの才能の煌めきを改めて思い知らされる珠玉の1曲。