ミニ・レビュー
RCがフォーク・トリオだった70年代前半の楽曲を収録した初期ベスト。(8)はフォーク/ロック史に残る名曲であり、そのほかもフォークの概念を打ち破る斬新なナンバーばかり。清志郎はヴォーカル・スタイルは当時から変わってないのね。
収録曲
01キミかわいいね
可愛いだけでほかに何の魅力もない女性を冷ややかに嘲弄するフォーク・ロック。いかにも人を馬鹿にした清志郎のファルセットや、1分以上かけてフェイド・アウトするエンディングでの奔放なスキャットなどが聴きどころ。
02シュー
03三番目に大事なもの
04けむり
05去年の今頃
06日隅くんの自転車のうしろに乗りなよ
07ぼくの自転車のうしろに乗りなよ
08ぼくの好きな先生
RCにとって初のヒットとなった3rdシングル曲。ポコポコと間の抜けた打楽器音が印象的なチャーミングなナンバーで、孤独な美術の先生に対する劣等生ゆえに感じる親近感がテーマ。ショボくれ具合が実に心地よい。
092時間35分
1stアルバム『初期のRCサクセション』の冒頭を飾った軽快なブラス・ロック。随所で聴かれる清志郎のファンキーな掛け声には、ソウル系黒人シンガーの影響が感じられる。エンディングの女性の声はメンバーの妹とか。
10あの娘の悪い噂
悪い噂は信じない、だまされても“あの娘”を信じると叫ぶファンキーなロック・ナンバー。イントロから展開されるアコギの鋭いストロークやスリリングなオルガンなど、タイトなアンサンブルが光る。
11言論の自由
12イエスタデイをうたって
13どろだらけの海
14あの歌が思い出せない
15エミちゃんおめでとう
16メッセージ