エリック・クラプトン / レプタイル

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エリック・クラプトン / レプタイル
CD
ガイドコメント
通算19枚目のソロ・アルバムであり名作『ピルグリム』以来3年ぶりのニュー・アルバムだ。前作ではやや抑えめだったギターを久々に弾きまくり、円熟味を増したブルースを聴かせている。
収録曲
01REPTILE
少年時代に影響を受けた叔父エイドリアンに捧げられた曲。「ティアーズ・イン・ヘヴン」と同じ時期にガット・ストリングス・ギターで書かれたボサ・ノヴァ調のインスト曲。ナイロン弦の優しい響きとエレクトリック・ギターのセクシーな音色の共演が美しい。
02GOT YOU ON MY MIND
ウィリー・ディクスンやビッグ・ジョー・ターナーらのヴァージョンで知られるスタンダード曲。ミディアム・テンポのシャッフル・ビートに乗って、ブルージィなヴォーカルを披露している。インプレッションズのコーラスが全編にわたってフィーチャーされている。
03TRAVELIN' LIGHT
70年代のクラプトンのお気に入りだったJ.J.ケイルの名曲のカヴァー。派手に唸りをあげるスライド・ギターをフィーチャーした演奏。囁くようなヴォーカルよりもスライド・ギターのほうが明らかに目立っているが、控えめな表現だからこそ光る、ということもある。
04BELIEVE IN LIFE
洗練されたラテン調のリズムに乗って、セクシーな歌声を聴かせるR&B調のバラード。カーティス・メイフィールドの70年代の名曲を連想させるような、クラプトンの音楽的成熟を改めて思い知らせる名曲。サウンドを控えめに彩るリード・ギターの音色も光る。
05COME BACK BABY
敬愛するレイ・チャールズの名曲を真正面からカヴァー。クラプトンのソウルフルなヴォーカルとエモーショナルなギター・ソロをフィーチャーしたスロー・ブルース形式の演奏が堪能できる。ヴェテラン投手が直球で勝負するような心意気がうれしい1曲。
06BROKEN DOWN
アイモン・クライミーが書いたR&B調の曲。表情豊かに歌ってみせるクラプトンのヴォーカルが素晴らしい。インプレッションズのコーラスが目立っているが、ビリー・プレストンのピアノとストリングスが控えめながら良い仕事をしている。アコギのソロもシブい。
07FIND MYSELF
シャッフルというよりも4ビートに近いユルいリズムが心地よい牧歌的なバラード。叔父エイドリアンに捧げられた曲だが、クラプトンが自身に向けて歌っているようなニュアンスもある。あまりにも彼らしい歌詞だから、オールド・ファンは少し驚き、そして喜んだ。
08I AIN'T GONNA STAND FOR IT
アルバム『レプタイル』に収録。スティーヴィー・ワンダーが81年に発表した『ホッター・ザン・ジュライ』収録曲のカヴァーで、クラプトンらしいさっぱりした歌い口とギターのオブリガードで仕上げた。
09I WANT A LITTLE GIRL
レイ・チャールズのレパートリーとして知られるスタンダード曲のカヴァー。T・ボーン・ウォーカーのヴァージョンを参考にしたようなアレンジで、クラプトンのヴォーカルがフィーチャーされている。ヴォーカリストとしての彼の成熟を堪能できる珠玉のバラード。
10SECOND NATURE
サイモン・クライミーとの共作曲。「スージーQ」を連想させるイントロが食指をそそる。スライド・ギターをフィーチャーした米国南部風味のサウンドだが、新味もある。クラプトンが新時代のブルースの創造を目指しているのだとしたら、可能性を感じさせる曲。
11DON'T LET ME BE LONELY TONIGHT
「寂しい夜」という邦題で知られるジェイムス・テイラーの名曲をブルージィなアレンジでカヴァー。アイズレー・ブラザーズのカヴァーも有名だが、成熟した歌唱力を見せつけるクラプトンのヴァージョンも素晴らしい。リード・ギターの音色も完璧に近い。
12MODERN GIRL
アコースティック・ギターの響きが美しいバラード。淡々とした展開の中で確実に情感を伝えるクラプトンの歌唱力が光る。ストリングスやコーラスが入ってくるタイミングも見事。当時20歳になったはずの愛娘Ruth Kellyに捧げられた曲だと思われる。
13SUPERMAN INSIDE
ドイル・ブラムホールIIとの共作による豪快なロック・チューン。年齢を忘れさせるようなパワフルなヴォーカルが楽しめる。まだまだ直球でも勝負できるよ、といったところか。ブラムホールらしいリード・ギターも乱入する終盤のクライマックスが圧巻。
14SON & SYLVIA
叔父エイドリアン(“サン”は彼の愛称)とその妻シルヴィアに捧げられたインスト曲。ガット・ギターとストリングス、そしてエレクトリック・ギターの音色が溶け合う美しいバラード。ビリー・プレストンのマウスハープも泣かせる。
15LOSING HAND
レイ・チャールズのレパートリーとして知られるチャールズ・カルホーンの名曲をカヴァー。クラプトンのシブいヴォーカルが堪能できるスロー・ブルースだが、ヴォーカル以上に饒舌なリード・ギターもたっぷりと聴ける。脇にまわったスライド・ギターも効果的。
タイアップ
  • 「アイ・エイント・ゴナ・スタンド・フォー・イット」 - テレビ朝日「ベストポジションSPORTS」オープニングテーマ
アーティスト
  • エリック・クラプトン
    1945年3月30日生まれ、英・サリー州リプリー出身のミュージシャン。本名はエリック・パトリック・クラプトン。ジェフ・ベック、ジミー・ペイジと並ぶ“世界三大ロック・ギタリスト”と称される。63年のヤードバーズを皮切りに、ジョン・メイオール&……
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