ミニ・レビュー
伝説の指揮者による幻のライヴ録音の初出。“マニア垂涎の”という類の典型例は好事家向けの企画と言えばそれまでだが、張り詰めた空気を鋭く切り裂くように展開する音楽、鋼の弾力を感じさせる力感あふれるオケのアンサンブル等々、聴くべきものは多い。
ガイドコメント
1961年の演奏会の模様をそのまま収録したファン待望のアルバム。チャイコフスキーの第5番における燃焼度など、ムラヴィンスキーのライヴにおける凄まじさを体感できる。
収録曲
01歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲 (グリンカ)
02交響曲第6番変ホ短調op.111 (プロコフィエフ)
03交響曲第5番ホ短調op.64 (チャイコフスキー)
04歌劇「ホヴァーンシチナ」〜モスクワ川の夜明け (ムソルグスキー)
05歌劇「ローエングリン」〜第3幕への前奏曲 (ワーグナー)
演奏
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮 レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団