ザ・キンクス / サムシング・エルス+8 [再発]

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ザ・キンクス / サムシング・エルス+8 [再発]
CD
  • アーティスト:
  • 原題:
    SOMETHING ELSE BY THE KINKS
  • ジャンル:
    海外ロック&ポップス
  • レーベル:
    サンクチュアリー
  • 規格品番:
    BVCM-47036
  • 価格:
    1,980 円(税込)
  • 発売日:
  • 取り扱い店:
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ミニ・レビュー
ジャムもカヴァーした(1)や名曲(13)を含む67年発表の5作目(ライヴ盤を除く)がボーナス・トラック8曲を追加して再発。ポップでユニーク、バラエティに富んだ音楽性と、英国庶民の日常や心情を綴った歌詞が見事に合致したファン必携・必聴の名盤。
ガイドコメント
1967年発表の5thアルバム。ザ・ジャムがカヴァーした「デヴィッド・ワッツ」をはじめ、「ウォータールー・サンセット」など名曲ぞろい。
収録曲
01DAVID WATTS
ピアノとコーラスをフィーチャーした賑やかなポップ・ソング。金持ちのお坊ちゃまで秀才でスポーツマンの人気者デヴィッド・ワッツみたいになれたらいいのに、という平凡な同級生の嘆きが歌われる。11年後にはザ・ジャムのカヴァーが全英25位のヒットを記録。
02DEATH OF A CLOWN
デイヴ・デイヴィスの1stソロ・シングル曲。サーカス一座の悲劇を描いたミュージック・ホール調の哀愁のポップ・ソングだが、自由な独身時代に別れを告げたばかりのデイヴのマリッジ・ブルーな心境も反映されている。義姉ラサのドリーミーなコーラスも効果的。
03TWO SISTERS
ハープシコードやストリングスをフィーチャーしたゴージャスなサウンドをバックに、日々の生活に疲れた主婦の姉と自由を謳歌する独身の妹の物語が歌われる。レイとデイヴのデイヴィス兄弟の関係が背後にはある。後年のあのX-RAYショーでも定番の名曲。
04NO RETURN
深いエコーを施したボサ・ノヴァ調のバラード。キンクスがボサ・ノヴァのスタイルを採用したのはこれが初めてのこと。簡潔だが意味深な歌詞が印象的な失恋の歌。“There is no return”という一節が耳に残る。エコー満載のアンプラグドなサウンドが妙に心地良い。
05HARRY RAG
マーチのリズムに乗って歌われるアイリッシュ・トラッド調のナンバー。“Harry rag”は煙草を意味するスラングだから、どうやらこれはニコチン中毒の歌のようだ。シニカルなユーモアが特徴的だが、禁煙を勧めるためのキャンペーン・ソングのようにも聴こえる。
06TIN SOLDIER MAN
ホーン・セクションをフィーチャーしたユーモラスな1曲。小市民的なサラリーマンを「鉛の兵隊」にたとえた歌詞は皮肉っぽいが、多少のシンパシーも含む視点がレイ・デイヴィスらしい。朝の通勤風景を異化する効果もあり、意外に強力なポップ・ソング。
07SITUATION VACANT
夢見るようなピアノのイントロで幕を開ける“新婚残酷物語”。新婦の母親のせいで破綻する若い2人の新婚生活をシニカルに描いたポップ・ソング。歌詞、ヴォーカル、サウンドの組み合わせが絶妙。レイのヴォーカルとデイヴのリード・ギターが特に素晴らしい。
08LOVE ME TILL THE SUN SHINES
キンクス版ブルース・ロック・サウンドが楽しめるデイヴ・デイヴィスの曲。「夜明けまで愛してくれるなら何をしてもいい」と歌われる熱烈なラブ・ソングだが、シニカルな歌詞がキンクスらしさを主張している。“サマー・オブ・ラヴ”のサウンドとしてはかなりヘヴィ。
09LAZY OLD SUN
彼らにしては珍しく本格的なサイケデリック・ロック調の曲。トランペットやマラカスをフィーチャーした凝ったサウンドで、曲調は初期のピンク・フロイドを思わせる。歌詞は一種の太陽讃歌だが、「ノロマで年寄りの太陽」という表現がいかにもレイ・デイヴィスらしい。
10AFTERNOON TEA
英国的すぎるほど英国的な哀愁のバラード。別れた恋人とともに過ごした楽しい時間のすべてを「午後の紅茶」に象徴させたノスタルジックなロスト・ラブ・ソング。レイ・デイヴィス自身の学生時代の体験が基になっているらしい。レイならではの悲喜劇ソングの秀作。
11FUNNY FACE
デイヴ・デイヴィスのヴォーカルがサウンドとともに多重人格的に変化するユニークなポップ・ソング。面会が禁じられている精神病の娘を愛する男がこの唄の語り手だが、情緒不安定なその歌声を聴いていると、狂っているのは男のほうじゃないかと思えてくる。
12END OF THE SEASON
小鳥のさえずりのSEで幕を開ける美しいバラード。レイ・デイヴィスのクルーナー気分の歌声はアンニュイだが魅惑的。表面的には失恋の歌だが、英国の階級意識が背景にある意味深な歌詞も興味深い。「季節の終わり」という一節にもいくつかの解釈が可能。
13WATERLOO SUNSET
レイ・デイヴィスの少年時代の体験を基に書かれた名曲。キンクス流フォーク・ロック・サウンドをバックに歌われる夕暮れ時のテムズ川沿いの情景。映画『遥か群集を離れて』(1967年)の主人公たちも登場するロンドン版ご当地ソングの傑作。全英2位のヒットを記録。
14ACT NICE AND GENTLE
15AUTUMN ALMANAC
16SUSANNAH'S STILL ALIVE
17WONDERBOY
18POLLY
19LINCOLN COUNTY
20THERE'S NO LIFE WITHOUT LOVE
21LAZY OLD SUN
(14)(15)(16)(17)(18)(19)(20)(21)ボーナストラック
アーティスト
  • ザ・キンクス
    英・ロンドン・マスウェルヒル出身のロック・バンド。レイとデイヴのデイヴィス兄弟を中心として1964年に結成。3rdシングル「ユー・リアリー・ガット・ミー」が全英1位、全米トップ10のヒットとなり、人気バンドへと成長。その後、「ウォータールー……
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