チャイコフスキー、コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 / 　ムター(VN) プレヴィン / VPO、LSO

ミニ・レビュー

チャイコフスキーは旧録音にもまして濃厚、思い入れたっぷりの演奏。妖艶さ、官能美もたっぷりで、病的の一歩手前といった感じである。きっと、ついていけない人もいるだろう。コルンゴルトはもっと突き抜けた雰囲気。夫君の伴奏も過不足なく、万全。

ガイドコメント

カラヤンとの共演以来15年ぶりの再録音となったチャイコフスキーの協奏曲に、近年再評価が著しいコルンゴルト作品をカップリング。キリッとした辛口の表情のなかに艶やかな歌心が込められた、充実の演奏。

チャート

TOWER RECORDS　クラシック　アルバム
4位（2004/9/27） ⇒ 7位（10/4） ⇒ 18位（10/11） ⇒ 9位（10/18） ⇒ 14位（10/25） ⇒ 3位（11/1） ⇒ 14位（11/8）

収録曲

チャイコフスキー:

01ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35

コルンゴルト：

02ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.35

演奏

アンネ=ゾフィー・ムター(VN) アンドレ・プレヴィン指揮 (1)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (2)ロンドン交響楽団

録音

(1)2003.9 (2)2003.10

アーティストおよび作曲家

アンネ=ゾフィー・ムター
1963年6月29日生まれ、旧西独・ラインフェルデン出身のヴァイオリニスト。カール・フレッシュ門下のエルナ・ホーニヒベルガー、アイダ・シュトゥッキに師事。76年のルツェルン音楽祭のデビュー演奏会を聴いたカラヤンに認められ、翌年のザルツブルク……

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
1897年生まれ。1957年没。オーストリアに生まれ、のちに渡米。11歳でパントマイム『雪人形』を発表し、モーツァルトの再来と騒がれ、デビューを飾る。R・シュトラウスの影響を受け、オペラ作曲家として活躍。ナチス政権下にアメリカに亡命。ハリウ……

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
1840年生まれ。1893年没。ロシア出身。官吏となったあと、ペテルブルク音楽院の第1期生となる。ヨーロッパ各地に滞在し、フォン・メック夫人の援助を受け作曲に専念。指揮活動も行ない米国にも渡る。作風は西欧の伝統を受け継いだ折衷派と呼ばれるも……

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$[インタビュー]　文坂なの \$